あなたは、甘くて美味しいあんぽ柿と干し柿の違いをご存じですか?
あんぽ柿も干し柿も柿の甘みがギュッと凝縮されていて、口の中にジワジワと甘みが広がりますよね♪
私は叔母が冬になると送ってくれる自家製干し柿を毎年楽しみにしています。
毎年食べているのにあんぽ柿と干し柿の違いを知らなかったので調べてみることにしました。
その結果、あんぽ柿と干し柿は「硫黄で燻蒸(くんじょう)するかどうか」という作り方の工程が異なることが発覚しました!
作り方の違いから、水分量や見た目、食感が異なってきます。
この記事ではあんぽ柿と干し柿の違いと作り方、作れる時期はいつなのかをご紹介します!
あんぽ柿と干し柿の違いを知って、あなたのお好みに合う方を食べてくださいね♪
あんぽ柿と干し柿の違いは水分量!?
あんぽ柿と干し柿は作り方に違いがあるため、水分量、見た目、食感が異なります!
「柿を干して作る」という点であんぽ柿と干し柿は作り方が似ていますが、1つだけ大きく異なる工程があるのです!
1つだけ異なる工程の違いはあんぽ柿を作る場合、「硫黄を使って燻蒸(くんじょう)する」という工程です。
硫黄を使った燻蒸は、柿の薫製を作るイメージです。
密閉した箱の中に柿を入れて、硫黄に火をつけて薫蒸します。
あんぽ柿が燻蒸されていたなんて驚きですよね。
硫黄で燻蒸させることであんぽ柿と干し柿の水分量は大きく差がつきます。
あんぽ柿の水分量は50パーセント程度保たれますが、干して乾燥させただけの干し柿の水分量は20~30パーセント程度です。
水分量の違いはあんぽ柿と干し柿の見た目や食感にも差として表れてきます。
あんぽ柿の見た目は水分量が多いため、色が黒くなることもなく、柿らしい鮮やかなオレンジ色が保たれます。
あんぽ柿は本物の柿と同じような色合いで目を惹きますよね♪
私はスーパーで見かけると手にとって買おうかどうしようかいつも悩んでしまいます。
あんぽ柿に比べて水分量の少ない干し柿の見た目は、硬く黒くなり、さらに干し時間が長くなると糖分が出て、白く粉をふいた状態になります。
あなたも少し黒っぽかったり、白い粉がついていたりする干し柿を見たことがありませんか?
白く粉がふいた状態を「糖化」といいます。糖化は実の糖分が結晶化したものです。
私は「干し柿の白い部分はカビなのでは!?」と勘違いしていた時期もありましたが、実は甘さの源だったのですね。
白い部分を取り除いて食べようとしていた自分をタイムマシンで戻って注意したいくらいです(笑)
そして食感もあんぽ柿と干し柿では大きく異なります。
あんぽ柿は水分量が50パーセントと多いので、干し柿に比べると柔らかく、ゼリー状のトロッとした食感が特徴です。
トロッとした食感のあんぽ柿は口の中でジュワ~っと甘みが広がりますよね♪
逆に干し柿は水分量が20~30パーセントと少ないので噛み応えのしっかりとした歯ごたえが特徴です。
よく噛んでジワジワと甘みを感じたいあなたには干し柿がおすすめです。
干し柿はよく噛む必要があるので、お子さんに噛む練習をさせたい場合にも最適ですよ♪
噛めば噛むほど甘みが広がる干し柿なら、子どもでも喜んで食べてくれること間違いありません!
あんぽ柿と干し柿は燻蒸をするかしないかで水分量が異なることから、見た目、食感が異なります。
色鮮やかで柔らかい食感がお好みならあんぽ柿を、噛み応えのある食感がお好みなら干し柿を食べることをおすすめします♪
あんぽ柿と干し柿の作り方は簡単!?
あんぽ柿と干し柿の作り方をそれぞれご紹介します!
基本的な作り方は「柿を干す」ことに変わりありませんが、あんぽ柿は「硫黄で燻蒸(くんじょう)する」工程があるので、干し柿に比べるとひと手間必要になります。
あんぽ柿は「硫黄で燻蒸する」工程が入るのでご自宅で作るのは難しいかもしれません。
でも干し柿なら簡単なので、ご紹介する作り方でぜひチャレンジしてみてください♪
あんぽ柿の作り方
あんぽ柿の作り方は以下の内容です。硫黄で燻蒸する作業ができるあなたはぜひ試してみてください♪
- 柿のへた部分のみを取る(枝は取らない)
- 皮を剥く
- 紐を用意し、柿2個を1セットとして残しておいた柿の枝に紐の両端を結ぶ
- 棒などにかけて硫黄で燻蒸する
- 風通しのよい所に柿同士がくっつかないようにして干す
自然乾燥の期間は20日~1ヶ月程度必要なので、作り始めてから食べられるまでには最低でも1ヶ月かかります。
硫黄で燻蒸したり長時間干したりと手間はかかりますが、あなた好みの硬さになったら食べられるのが嬉しいポイントです♪
市販のものは柔らかすぎたり甘すぎたりとあなたの好みと違うこともありますよね。
私もスーパーで買ったあんぽ柿は「ちょうど良い甘さ!」ということもあれば、「ちょっと甘すぎだな~」と感じることもあります。
でも自家製ならあなた好みのあんぽ柿が手に入りますよ♪
干し柿の作り方
干し柿の作り方は以下の内容です。干すだけなのであんぽ柿に比べると簡単に作れますよ♪
- 柿のへた部分のみを取る(枝は取らない)
- 皮を剥く
- 60cm~70cmの紐を用意し、柿2個を1セットとして残しておいた柿の枝に紐の両端を結ぶ
- 鍋でお湯を沸かし、柿を5秒間入れて殺菌する
- 日当たりと風通しのよい所に柿同士がくっつかないようして干す
- 1週間ほど干した後、手で揉む
- さらに1週間ほど干した後、再度手で揉む
- 作り始めから2~3週間程度で好みの柔らかさになったら完成
干し柿の作り方は以上です。基本的には干して、手で揉むだけなので今すぐ干し柿作りに挑戦できそうですね!
沸騰したお湯につける作業や柿同士がくっつかないようにして干す作業は、カビ防止なのでしっかりとやりましょう。
また雨などの水はカビ発生の原因になります。雨の日は室内に取り込むようにしてください。
私も以前干し柿をベランダで作りましたが、皮を剥いて熱湯消毒をした後は基本的に干すだけなので手間がありませんでした。
干していることを忘れてしまうくらいです(笑)
自家製の干し柿は「自分で作った!」という達成感もありますし、出来栄えを確認しながら毎日少しずつ食感が変わる干し柿を楽しめるのでおすすめです♪
あんぽ柿と干し柿の時期は11月から!?
あなたはあんぽ柿や干し柿を真夏に見かけたことがありますか?
私はあんぽ柿や干し柿を8月にスーパーで見かけたことはなく、なんとなく冬の風物詩と感じていました。
実はあんぽ柿も干し柿も作れる時期が11月以降の冬のみなのです!
あんぽ柿は11月~2月に生産と出荷の最盛期を迎えます。
理由としては秋に獲れた柿を使うからです。
干し柿も同様に冬を迎えてから作られ、11月~12月が最盛期です。
どうして干し柿が作られるのは冬だけなのか不思議ですよね。
冬だけに作られる理由は、干し柿作りで重要なのが「気温」と「乾燥」だからです。
10度以上の気温だと乾燥する前に熟してしまったり、カビが発生したりしてしまいます。
また雨の日が続くと乾きづらくなり、気温が高い場合と同様にカビが発生しやすくなってしまいます。
あんぽ柿も干し柿も「干す」という工程があるので、気温が10度以下で乾燥した時期である11月以降でないと作ることが難しいのです。
あなたも干し柿作りにチャレンジするなら、作る時期は11月以降にしましょう!
天気予報をチェックして、雨の降らない日が続くか確認しておくと良いですよ♪
まとめ
- あんぽ柿と干し柿の違いは水分量、見た目、食感が異なる
- あんぽ柿は作る場合は硫黄で燻蒸(くんじょう)するが、干し柿は燻蒸しない
- あんぽ柿の水分量は50パーセント程度で干し柿の水分量は20~30パーセント
- あんぽ柿の見た目は鮮やかなオレンジ色で干し柿の見た目は黒かったり糖化して白い粉が付いていたりする
- あんぽ柿の食感は柔らかくゼリー状で干し柿の食感は噛み応えがある
- あんぽ柿の作り方はへたと皮を取り、硫黄で燻蒸し、自然乾燥させる
- 干し柿の作り方はへたと皮を取り、熱湯消毒した後、自然乾燥させる
- あんぽ柿も干し柿も干す際は風通しの良いところで柿同士がくっつかないようにする
- あんぽ柿が食べられる時期は11月~2月、干し柿が食べらる時期は11月~12月
- あんぽ柿も干し柿も10度以下の気温で乾燥している時期に作られる
あんぽ柿と干し柿は作り方の違いから水分量や見た目、食感が異なってきます。
あんぽ柿も干し柿も柿本来の甘みをギュッと凝縮しているので、自然の甘さを感じたいあなたにおすすめです。
あんぽ柿と干し柿を食べる際の違いは食感にあるので、柔らかい食感が好きならあんぽ柿を、噛み応えがある食感が好きなら干し柿を選んでみてはいかがでしょうか?
コメント