テレビで珪藻土バスマットが紹介されてから、様々なところで見かけるようになりました。
私も初めてテレビで見たときは感動して、すぐ購入したことを覚えています(笑)
しかし、実際に使ってみると多くのデメリットも感じました。
特に、吸水率の低下と冬場の冷たさが気になり、結局使うのをやめてしまいました。
しかも、使うのをやめたのは私だけかと思いきや、同じようにやめたという人がたくさんいたことが驚きです。
そこで今回は珪藻土のバスマット使用をやめた人に多い理由を調べてみました。
やめられない人に多いと思われる、処分の仕方がわからない、寿命まで使わないともったいないという悩みにもお答えします。
珪藻土のバスマットをやめようか迷っているあなたは、ぜひ参考にしてください。
珪藻土バスマットをやめた理由ベスト5
そもそも珪藻土とは、単細胞の植物プランクトンである珪藻の死骸が堆積した化石のことです。
珪藻土にはミクロン単位の穴が無数に開いていて、この穴が瞬時に水分を吸収したり消臭したりする効果を持っています。
そのため珪藻土バスマットは浴室の入り口に置いておくだけで、入浴後の水をどんどん吸収してくれてとても優秀です。
ですが意外とデメリットも多く、使用をやめた人が多いのも事実なようです。
洗濯の必要がなくて、手軽だと思っていたのに。
では実際、珪藻土バスマットのどんな点を不便に感じて使うのをやめるのでしょうか?
珪藻土バスマットをやめた理由ベスト5を順番に見ていきましょう。
すぐに吸水力が落ちる
私と同じように、吸水力が下がったと悩む方はかなり多いようです。
毎日の使用人数や状況にもよりますが、早いと3ヶ月で吸水しなくなったと感じる方もいるようです。
珪藻土バスマットは使っていない時に立てかけたり、日陰干しをしたりして吸水した分を乾燥させる必要があります。
毎日バスマットを洗うのが面倒で珪藻土バスマットに変えたはずなのに、水浸しになった珪藻土バスマットをタオルで拭いていては意味がないですよね。
吸水力は表面全体を紙やすりで削って、目詰まりをとることで改善できる場合もあります。
汚れが目立つし落とす作業や手入れが手間
珪藻土バスマットは週に1回ほど日陰干しをする必要があるのですが、忘れてしまうことも。
水分を吸収しているため、忘れるとそれが原因でカビが発生してしまうこともあります。
また、風呂上がりに吸収しているのは水分だけでなく、皮脂や石鹸カスなども含まれています。
さらに小さいお子さんがいる場合はお漏らしをしてしまったり、女性の場合は経血が落ちてしまったりと使っていくと、汚れがどうしても避けられません。
珪藻土マットは汚れも紙やすりで削ることで落とせます。
一見簡単な気もしますが、これが意外と大変な作業で、削った粉が大量に出るので、新聞紙をひくか外で作業をしなければなりません。
「これだったら毎日でもバスマットを洗濯機で洗ってしまった方が楽なのでは…?」その考えに至る人が多いのも納得です。
硬く重いため床の傷や思わぬ怪我の原因になる
珪藻土バスマットは敷いたままにしている方もいらっしゃるかと思いますが、吸水力対策やカビ対策のため、毎日立てかけた方がいいとされています。
珪藻土マットは1枚あたり1~2kgの重さがあるので、毎回立てかけるのは結構面倒な作業です。
また、その時にスタンドを使用していれば倒れることはないのですが、洗濯機などに立てかけると倒れてきたときに足に当って怪我をしてしまうこともあります。
小さなお子さんは何にでも興味を持つため、すぐに触ってしまいそうで危険ですよね。
また珪藻土バスマットは硬いため、床の細かい傷の原因になることもよくあります。
特に新居の場合、傷が付くとショックも大きいですよね。
滑り止めシートやタオルを引いてから使用するのが対策のようですが、結局タオルを引くなら珪藻土マットを使用する理由がないような…。
冬場の冷たさ
こちらも私が珪藻土バスマットを使うのをやめた理由の一つです。
珪藻土のバスマットは簡単にいうと、化石を薄く平らな板状に固めてバスマットとして使えるようにしたものです。
当然、外気の影響を受けるのですが、冬場に脱衣所が冷えている場合は、その日未使用の濡れていない状態であっても冷たいのです。
タオルのバスマットも何人かが使用した後で使うと冷たく感じますよね?
それは珪藻土のバスマットでも吸水力が落ちている場合は同じなのですが、未使用の状態でもかなり冷たいのです。
夏場はひんやりして気持ちいいのですが、冬場はお風呂で温まった体が足元から冷えるのが気になる人は多いようです。
割れやすい
珪藻土バスマットは特殊な方法で作られた板なのですが、平らな場所で使わないとすぐに割れてしまいます。
浴室の扉すぐ前に、床下収納や床下点検口などがある場合は使用できません。
多少ぐらつく程度で問題なく使えると思っていても、数ヶ月で割れてしまう可能性があります。
またお子さんが珪藻土バスマットの上で飛び跳ねることも、ひび割れの原因になります。
タオルを敷いてから珪藻土バスマットを置くと対策できるようですが、それも珪藻土バスマットのメリット半減ですよね…。
また移動させる時に落としたり、ぶつけたりしても割れやすく、扱う時に注意が必要なところも難点です。
珪藻土バスマットの捨て方は?そもそも寿命はどれくらい?
珪藻土バスマットをやめようか迷っていたあなたも、たくさんの方がやめた理由を読んでやめたくなった方も多いのではないでしょうか?
やめるなら珪藻土バスマットは遅かれ早かれ、処分しなければなりませんよね。
捨て方がわからず処分が面倒で、やめることを躊躇している方も多いのではないでしょうか?
珪藻土バスマットの捨て方はアスベストが含まれた製品かそうでない製品かで異なります。順番に確認していきましょう。
珪藻土バスマットの捨て方は?
珪藻土のバスマットは有害物質であるアスベストが混入した製品の可能性もあるため、捨てる前に必ず確認が必要です。
アスベストが含まれていない珪藻土バスマットは「燃えないゴミ」や「粗大ゴミ」、「陶器」として回収している自治体が多いようです。
珪藻土バスマットの捨て方は自治体によって違うので、詳細は必ず自治体のホームページを確認しましょう。
回収してもらう時は袋に入る大きさまで小さくしたり、回収者が怪我をしないよう新聞で包んだりと配慮が必要です。
できれば袋に大きく「割れ物」や「キケン」と書いた紙を貼って、回収者にわかりやすいようにしましょう。
お持ちの珪藻土バスマットにアスベストが含まれていた場合は、メーカーや販売店が自主回収を行なっています。
特に海外製の珪藻土バスマットには、混入している可能性が高いため要注意です。
確認後、必ずメーカーまたは販売店で回収してもらい、自治体のゴミ集積場に出すことはやめましょう。
珪藻土バスマットの寿命は?
珪藻土のバスマットはだいたい2000~4000円程で、タオル素材のバスマットと比べると決して安いものではありません。
この値段もやめたいと思いつつも、やめられない理由になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かにもったいないので、できれば寿命まで使い切りたいと思うのが普通ですよね。
珪藻土バスマットの寿命は、商品の質や日頃の手入れによりますが約2年と言われています。
毎日使うので仕方がないのですが、思ったほど寿命は長くないですよね。
上手に使えれば5年ほど吸水性を維持しながら、使い続けられる方もいるようです。
使ってみて生活スタイルや自分の性格に合わないなら、無理して2年間使い続けるよりは、思い切ってやめてみるのもアリではないでしょうか。
珪藻土のバスマットにソフトタイプがある!?
今までの珪藻土バスマットはメリットもありますが、同じかそれ以上にデメリットもありました。処分するにも一苦労ですしね…。
そんな珪藻土バスマットにやわからい「ソフトタイプ」があるのをご存知でしょうか。
ソフトタイプの珪藻土バスマットには、普通のマットのようにくるくると巻けるものや厚みのあるクッションタイプなどがあります。
値段は1500~3000円程度で買えるものも多数あります。
しかもソフトタイプの場合、汚れがついてもマットタイプは流水で洗ってOK、クッションタイプはカバーを取り外して洗濯OKなど衛生面も優れています。
従来の珪藻土バスマットとソフトタイプの珪藻土バスマットの機能面を比較してみました。
機能 | 従来の 珪藻土バスマット | ソフトタイプの 珪藻土バスマット |
吸水性・速乾性 | ◎~△(手入れによる) | ○ |
手入れのしやすさ | △ | ◎ |
硬さや重量 | × | ◎ |
外気温による影響 | △(季節による) | ○ |
割れにくさ | × | ◎ |
消臭効果 | ◎ | ◎ |
防カビ・防ダニ | ○ | ○ |
従来の珪藻土バスマットの機能面と比較して、優れている点の方が多いです。
アスベストなどの有害物質を一切含んでいないという品質規格をしっかりと提示している商品が多いですが、その点はしっかり確認してから購入しましょう。
吸水性については、従来の珪藻土バスマットのように足が吸い付くような感覚はなく、足形もしばらく残ってしまうものもあるようです。
タオル素材のバスマットだとどうしても吸水性が不満、でも従来の珪藻土バスマットは扱いが不便という方は、ソフトタイプの珪藻土バスマットを使ってみるのはいかがでしょうか。
こんなにも優秀ならもっと流行ってもいいような気がしますね!
まとめ
- 珪藻土バスマットは吸水性に優れているが意外と使うのをやめた人が多い
- 珪藻土とは植物プランクトン珪藻の化石を特殊加工して作られている
- 珪藻土バスマットをやめた理由ベスト5は吸水力が落ちること、手入れが面倒なこと、傷や怪我の原因になること、冬場の冷感、割れやすいこと
- 珪藻土バスマットの処分方法は自治体によって異なるが、「燃えないゴミ」や「粗大ゴミ」、「陶器」として回収される自治体が多い
- 珪藻土バスマットを処分する前に必ずアスベストが含まれていないかを確認し、含まれている場合は店舗やメーカーに回収してもらう
- 使用していた珪藻土バスマットにアスベストが混入していたとしても、普通の使い方をしていれば健康に害はない
- 珪藻土バスマットの寿命は約2年で、手入れの仕方によってはそれ以上使える場合もある
- 珪藻土のバスマットでソフトタイプが販売されている
- 珪藻土バスマットのソフトタイプは機能面で従来の珪藻土バスマットより優れている点が多く、扱いやすくなっている
- 従来の珪藻土バスマットやタオル素材のバスマットでは十分ではないという方はソフトタイプの珪藻土バスマットを試してみる価値あり
いかがでしたでしょうか?先にも触れましたが、私は今回より前に、吸水しなくなったことや冬場の冷たさに不満を感じて珪藻土バスマットをやめた人です。
ですが今回、多くの方が同じように考えていたことがわかり、珪藻土のバスマットをやめて正解に思いました。(笑)
それと同時にソフトタイプの珪藻土マットには驚きです。
クッションタイプの珪藻土バスマットは小さなお子さんが風呂場から飛び出したときに乗ると、滑ってしまうかもしれないので気をつけたほうが良いかもしれません。
珪藻土のバスマットをやめようか悩んでいるけど躊躇している方、やめても大丈夫ですよ。
他にもマイクロファイバー製のバスマットやシンプルに麻や綿製のバスマットなど、バスマットにはたくさん種類があります。
長く愛用できるような、ご自身にあったバスマットが見つかるといいですね♪
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