大根は様々なレシピに活用できるので、とても万能な野菜です。
炊いても焼いても生で食べても、本当に美味しく、それぞれ食感が違うのも面白いですよね♪
しかし家に帰って切ってみると、中身がパサパサで絶望的な気持ちになったことはありませんか?
すが入るのは、大根の中にある細胞の水分が少ないからです。
どうして水分が減ってしまうのか、またスカスカになった大根はどうしたら良いのか、とても気になりますよね?
この記事では、すが入るとはどういう状態か、また大根の水分がぬけてしまう原因や、美味しく食べれるおすすめのレシピ3選をご紹介します♪
すが入ると、美味しく調理できないと諦めていたあなたも、これを読めば安心してご飯づくりに取り組めますよ!
大根にすが入るとは⁉
今日はスーパーの特売で大根をゲット♪大きいし傷も少なくて、最高!さて、サラダにしようかな?煮物も捨てがたい!
あなたはスーパーで買った大根が、家に帰って切ってみるとパサパサだったという経験はありませんか?
大根の「す」とは、細胞どうしの間に隙間ができて、スポンジのようになることを表しており、スカスカの水分がない状態を「すが入る」と言います。
何故、すが入ると言われるのかというと、「す」は漢字で「鬆」と書きます。
とても難しい漢字で、馴染みがないように感じてしまいますよね?
実は「鬆」という漢字は、骨粗鬆症(こつそしょう)の漢字と同じです!
骨粗鬆症と言えばカルシウム不足で、骨がスカスカの状態です。
すが入る大根よりも、瑞々しいシャキッとした大根を出来るだけ選びたいものですね!
大根にすが入るのには原因がある?
大根にすが入るのは、一体何が原因なのか知りたい!
同じ畑で育ったはずなのに、何故こんなに水分の違いがあるのか気になりますよね。
大根にすが入るのは、大きく分けて2つあり、1つ目は栽培中、2つ目は出荷されてから自宅での保存中に原因があります!
栽培中、出荷から自宅保存中にどのようにすが入るのか、ご紹介します。
また、大根を買うとき失敗しないために、すの入っていない美味しい大根の見分け方もお伝えしますよ♪
栽培中にすが入る原因
栽培中の段階で大根にすが入る原因は、収穫が遅れてしまい、大きく育ちすぎて老化してしまうからです。
また、収穫前に暑い日が続き水分が足りないことも原因の1つに挙げられます。
作物は大きく育って欲しいので、長期間抜かずに置いてしまいがちです。
しかし、置きすぎると育ちすぎて大根にすが入ることがあります。
家庭菜園をしているあなたは、大根を置き過ぎず収穫を早めに行うことが、美味しい大根を育てるコツになりそうですね♪
出荷後もしくは自宅での保存中にすが入る原因
出荷された時点で大根にすが入っていなくても、流通する段階や家庭の保存方法により、すが入ることがあります!
また、暖かい時期はすが入りやすいので注意が必要です。
最も注意したいのは、葉がついた大根を購入した後です。
水分を必要とする葉は根から水分を吸収し、根の水分がどんどん抜けていってしまうため、すが入る原因となってしまいます。
葉がついた大根を購入した際は、すぐに葉を切り落として、別々に保管することが美味しさを保つ秘訣です!
お店に売られている大根に葉がついていないことが多いのは、すが入らないようにするためですね♪
美味しい大根の見分け方
すの入っていない美味しい大根を見分けるには、どうしたら良いでしょうか?
美味しい大根を選ぶためには、いくつかのポイントがあります!
- 大根についている茎の断面を見るようにする
- 表面が白くて固いものを選ぶ
- 暖かい時期には、半分にカットされたものを買うようにする
スーパーで売っている大根は、茎がついているものが多くありますよね。その茎の断面を、よく見るようにしましょう。
茎の中がスカスカになっていなければ、大根内部にもすが入っている確率が低いので、おいしい大根だと言えますね♪
表面が柔らかいものや、全体が黄色くなっている大根は古くなっているので、すが入っている可能性がある為避けましょう。
また、高温で乾燥している時期の大根はすが入っている事が多いので、表面が見られるカットされた大根がオススメです。
表面に白いモヤモヤとしたものが見られたら、違うものを選ぶようにしましょう!
私の姑は、スーパーの特売が大好きで、品質の良いものを格安で購入することに対し、とても精力的です。
嫁である私に勝利品を譲ってくれるのですが、ある時大きくて傷1つない、真っ白の大根を入れてくれていました。
とても綺麗で大きな大根、何を作ろうかとワクワクしながら包丁で切ってみると、中は穴があいてスカスカの状態。
見るからに水分が少なく、どうやって食べようかとても悩みました。
後日姑に話すと、よく見て買ったけれど外からじゃ分からないし、中身まで見ることができたら良いのにねと残念そうでした。
せっかく買ってきた大根の中身がスカスカだと悲しいですよね。美味しい大根の見分け方をマスターして失敗のないお買い物をしましょう!!
大根にすが入ると食べれる?
中身がスカスカの大根は、おいしく食べれるの⁉すが入ると、捨てるしかないの?
水分がとんでしまった大根はもう使い道がない、と悲しい気持ちになっているあなた。
大根にすが入ると食べれない、ということはありません。実は大根おろしや煮物など、調理法によっておいしく食べれる事ができるのです♪
購入した大根を、おいしく食べれるように工夫したいですよね。
大根にすが入ると食感がパサパサするので、サラダのように生で食べることはオススメできません。
そこで、すが入った大根を使ったおすすめレシピ3選をご紹介します!
煮物
すが入った大根でも、柔らかく煮ることでとても美味しく食べれます!
だし汁や三温糖で味付けし、油揚げを加えることで大根に味がしっかりと染み込みます。
ごはんに合うのはもちろん、お弁当に入れても良いですね♪
- 大根…3分の1本
- 油揚げ…1枚
- だし汁…200ml
- 酒…大さじ2
- 三温糖…大さじ1
- 醤油…大さじ1
- 大根は細目に短冊切りにする
- 油揚げは、短冊切りにしておく
- 鍋にごま油を熱して、大根を強火で炒める
- 大根に油が回ってきたら、油揚げとだし汁を加える
- 煮立ったら、酒と三温糖、醬油を加える
- 再び煮立ったら、弱火にして落し蓋をして10分煮る
漬物
何といっても簡単で、すぐに出来上がるのが魅力的な漬物レシピです。
カリッとした食感がたまらないので、ついつい何個も頬張ってしまいそうです♪
優しい味付けの為、市販の漬物は辛いというあなたにもぴったりですよ!
調味料の配分も小さじ1ずつなので、とても覚えやすいですね。
すが入った大根は塩をふってしばらく置き、水分を絞ってからビニール袋に入れて上から揉みます。
揉んだ後は空気を抜いて、口を縛って冷蔵庫で2~3時間置いてください。そうすることで、シャキシャキとした漬物が楽しめますよ!
- 大根…3㎝
- 醤油…小さじ1
- 砂糖…小さじ1
- 酢…小さじ1
- 大根は適当な大きさに切り、調味料と一緒にビニール袋にいれる
- 器に盛ってできあがり
オイスターソース炒め
副菜でもおいしく頂けるけれど、メインとして、すが入った大根を消費したいあなたにおすすめです!
牛肉を使ったガッツリ系のレシピなので、男性も大満足間違いなしです♪
しかも、油が少ない安い牛肉でもおいしく仕上がりますよ。
調味料を加えるまでは中火から強火で、調味料を加えてからは弱火から中火で調理するのが、美味しく仕上がるコツです!
- 牛肉薄切り…200g
- 醤油…小さじ2分の1
- 酒…小さじ2分の1
- にんにく…一片
- ショウガ…20g
- 大根…200g
- 青唐辛子…12本
- 一味唐辛子…少々
- オイスターソース…小さじ2分の1
- ごま油…大さじ1
- 牛肉は、醤油と酒を揉み込んで10分以上おく
- フライパンを熱し、ごま油を大さじ2分の1を入れ先程の牛肉をほぐしながら入れて炒める
- 色が変わってきたらにんにく、ショウガ、大根、青唐辛子、一味唐辛子を入れて炒める
- 大根がしんなりしてきたら、醤油、オイスターソースを加えて、1分くらい混ぜながら炒める
まとめ
- 大根にすが入るとは、細胞どうしの間に隙間が出来てスポンジ状態になり、スカスカになることである
- 大根にすが入るのは、1つは栽培中、もう1つは出荷から自宅での保存中に原因がある
- 大根にすが入るのは、葉が根から水分を吸収してしまうことで起こるので、葉はすぐに切り落とすようにする
- おいしい大根の見分け方は、表面が白くて固いもの、茎の断面に白いモヤがないものを選ぶようにする
- 高温で乾燥している時期の大根は、すが入っていることが多いため、半分にカットした表面が見える大根がオススメである
- 表面が柔らかいものや、全体が黄色くなっている大根は古くなっているので、すが入っている確率が高い
- 大根にすが入っていても、煮物、漬物、炒め物でおいしく食べれる
- 食感がしっかりと感じられるサラダは、すが入るとパサパサしてしまい美味しさが感じられないので、避けた方が良い
もしすが入った大根に当たってしまっても、調理法でおいしく食べれる事がわかりましたね!
なるべくはスーパーで美味しい大根を選んで帰りたいですが、パサパサの大根に出会った際は落ち込まなくて大丈夫ですよ♪
ぜひ、すが入った大根があるときは、お試しください。
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