あなたは、お掃除ロボットのルンバを使用中、段差に悩んだことはありませんか?
お掃除ロボットとして優秀なルンバですが、段差5cmを超えることができなかったり、玄関の下に落ちていたりした経験が一度はありますよね。
ルンバが段差5cmを乗り超えるためには、スロープの設置や段差センサーをお手入れすることで解決できます!
スロープには木製やゴム製などいろいろな種類があるので、選ぶ時の注意点を詳しくご紹介していきます。
また、ルンバが落ちてしまう原因として、段差センサーのお手入れ不足も考えられます。
段差センサーのお手入れをきちんとすれば、段差から落ちる可能性を防ぐことができますよ!
これを読めば、ルンバの段差5cm問題を解決する手掛かりになるので、最後まで読んでくださいね♪
ルンバで段差5cmは超えられない?
掃除の負担を減らしてしてくれる優秀家電のルンバですが、使用する上での悩みの一つとなるのが段差問題です。
特に、部屋の敷居の段差は高くて5cm程ですので、ルンバが敷居の段差を超えてくれないと掃除の手間が増えてしまいます。
しかし残念ながら、ルンバの性能だけで段差5cmを超えることはできません。
公式サイトによると、ルンバが乗り越えられる段差は約2cmだったので、倍以上ある5cmの段差超えは難しいようです…。
ロボット掃除機が超えられる高さは約3cm未満
ルンバに段差5cmを超える能力は今のところありませんが、他社の製品はどうでしょう?
ちなみに、私が以前使っていたパナソニックのロボット掃除機「RULO」は乗り越えられる段差が約2.5cmでした。
その他のロボット掃除機を調べても、大体3cm未満が限界のようなので、段差5cmを乗り越えられるロボット掃除機は現在の所見当たらないようです。(2023年9月現在)
私のように掃除が苦手だと、ルンバには一部屋だけでなく家中を掃除して欲しいのですが、段差が2cm以上ある家の作りだと中々思い通りに動いてくれなさそうですね…。
お掃除の救世主であるルンバが円滑に掃除できるよう、トラップとなっている段差を解消する必要があります!
ルンバを使うのに厄介な段差問題ですが、ちょっとした工夫で解消することができるのでご紹介していきますね。
そもそも段差ってなぜあるの?
現在は、建てる時からバリアフリーを意識した家が増えてきていますが、段差が全くない家などほぼ見たことがありません。
必ず家のどこかに、多かれ少なかれ段差があるのが当たり前です。
確かに日本の家って段差が多い作りだよね。
私も段差の多い家で育ったので、何度か段差でつまずきそうになった経験があります…。
家の中にある主な段差は、以下の場所にあることが多いです。
- 部屋や廊下の敷居
- 玄関の上り框(かまち)
- 浴室の入り口
- トイレ入り口
目立った段差の場所はこの4つですが、段差が設けられているのにはきちんとした理由があります。
玄関の上り框では地面からの湿気を防ぎ、床下の通気性を確保するためです。
その他にも、部屋に外からの土砂を持ち込まないという理由があります。
また、浴室の入り口の段差は浴室内の水が脱衣所に流れないように作られていることは想像できますよね。
その他メリットとして、部屋や廊下の間に敷居があることで、埃をその箇所に止めることができます。
他にも、古い中古マンションには段差が多いのが特徴ですが、その原因の一つに水回りの配管が影響しています。
トイレや洗面所、キッチンなどの水回りには給水、給湯、排水管が必要となるため、これらを通すため床を一段高くして空間を確保しているのです。
そのため、洗面所やトイレの間や、リビングとキッチンの間に段差ができてしまいます。
段差って意外なメリットや意味があったんだね!
昔の日本人が生活しやすいよう考えに考え抜いて作った段差ですが、現代の生活の中でルンバが掃除するのに不向きなのが現状です。
ここからは、段差の解消方法についてご紹介していきますね!
ルンバの段差はスロープで乗り越えよう!
ルンバを円滑に使用するのに邪魔な段差問題をどう乗り切るか!?
一番オススメの方法は、段差解消用のスロープを設置することです。
スロープは、高齢者の転倒防止用や車椅子の段差防止用として、ネット通販やホームセンター、介護用品を取り扱う店などで購入することができます。
昔ながらの日本家屋に住まわれている方も多いため、高齢者の転倒防止用として作られているので、段差の種類を豊富に取り扱っている店が多いです。
素材の種類ですが、木製やゴム製、樹脂製等が多くそれぞれの特徴は以下の通りです。
木製 | インテリアにマッチしやすい 固いので耐久性に強い |
ゴム製 | 柔らかいので足がぶつかっても痛くない 好きなサイズにカットできる |
樹脂製 | 木製に比べて軽い |
スロープは数千円で購入できるので、比較的お手軽に段差問題を解消することができますね!
特に介護用品店のものは、車椅子の段差防止用として作られていることが多いので、耐久性にも期待ができそうです。
高齢者や小さなお子様がいるご家庭では、ルンバの段差防止だけでなく転倒予防もできるのでオススメです。
スロープを手作りする!
比較的安価でスロープを購入することができますが、それでもできればもっと安く手に入れたいですよね。
ネットやYouTubeを確認すると、様々な方法でスロープを作成していました。
例えば、ジョイントマットを階段状に重ねてグルーガンで取り付け、床とジョイントマットの間にカーペットのズレ防止用のテープをつけて作成していました。
他にも、100均の板材を数枚両面テープで貼り合わせて作成している物もあります。
比較的短時間で作れそうなものが多く、不器用な私でもお手本通りにやれば簡単に作れそうな物が多かったです!
ただ、販売されている物に比べると安全性や耐久性には注意が必要です。あくまで自作なので自己責任となります。
素材や道具によって材料費は変動する可能性がありますが、自作したスロープを紹介している記事や動画がいくつかありましたので、よかったら参考にしてみてください。
スロープを選ぶ時の注意点
ルンバの段差解消にオススメのスロープですが、購入時や作成時には次の点を確認する必要があります。
- 高さ
- 傾斜角度
- 全体のサイズ(幅)
自宅の段差を解消したい場所に合わせて、上記3つを必ず確認しましょう。
まず高さですが、こちらはスロープを取り付けたい段差の高さをメジャーできちんと計りましょう。
段差の高さとスロープの高さが同じであれば、ルンバの移動はガタガタと音を立てることなくスムーズに進みます。
また、高さに合わせて傾斜角度にも気をつける必要があります。
傾斜角度が強すぎるとルンバが乗り越えられないからです。
ネットやYouTubeの情報によると、約15°の傾斜は乗り越えられる可能性が高いので、傾斜角度は15°以下を目安に考えましょう。
他にも、スロープ全体のサイズ(幅)を狭くしすぎると上手く段差を乗り越えられないことがあります。
ルンバがスロープの上を上手に乗ってくれれば良いのですが、そうでなければはみ出して登れない可能性があるので、全体のサイズも考えて購入しましょう。
ルンバが段差から落ちるのはなぜ?
ここまでルンバが段差を超えるための方法をご紹介してきましたが、ルンバの段差問題では、乗り越える他に段差から落ちる問題が見られています。
ルンバには段差センサーが搭載されているので、基本的に段差から落ちることは少ないのですが、それでも落ちる場合は何かしらの原因に対する対策が必要です!
特にルンバが落ちる原因としてよく確認されているのが、段差センサーのお手入れ不足です。
ルンバの公式カタログにも段差センサーのお手入れ不足や特殊な環境では、センサーが稼働しない可能性があることが書かれていました。
この章では、ルンバの段差センサーのご紹介と、段差センサーのお手入れ方法をご紹介していきます。
また、段差センサー以外のセンサーのお手入れも落下の回避に影響するようなので、合わせてご紹介します。是非とも読んでみてくださいね♪
ルンバの段差センサーとは?
ルンバには目的の違うセンサーが多数搭載されています。
その中の一つが段差センサーです。段差センサーの機能は、その名の通り段差を回避するためのセンサーです。
段差センサーの場所はルンバの裏側に付いています。機種によって付いているセンサーの数は変わってくるようですが、少ない機種でも4つ以上は搭載されていました。
この段差センサーが段差を事前に感知すると、ルートを変更し落下を防ぐ仕組みとなっています。
4つ以上の段差センサーが様々な角度から目を見張らせているので、頼もしいですよね!
段差センサーの他に、フロアトラッキングセンサーやソフトタッチバンパーなどがあります。これらの役割は以下の通りです。
フロアトラッキングセンサー | 光学式マウスと似たような技術で、XY軸の移動の座標を取りながら常にまっすぐ進ませる機能 |
ソフトタッチバンパー | バンパー内のセンサーが障害物を感知すると速度を落として衝撃を和らげる機能 |
機種によっては搭載されていないセンサーもあるようですが、落下の回避にはこの3つのセンサーのお手入れが重要となっているようです。
段差センサーのお手入れ方法
ルンバの落下を防ぐために必要不可欠なセンサーですが、使っていくうちに汚れが付いたり埃がたまることで落下の原因となっています。
ルンバを販売するiRobot Japanの公式YouTubeを確認すると、各種センサー類部分には固く絞った布、金属の端子部分にはメラニンスポンジで掃除すると良いそうです。
ブラシ部分は定期的に掃除していたけど、センサー部分は掃除したことがなかったな!
あなたがもしセンサー部分の掃除を見落としていたなら、これを機に是非ともやってみてくださいね♪
バーチャルウォールを使っても落下を防げる
ルンバには、オプションでバーチャルウォールを付けることができます。
バーチャルウォールとは、ルンバが侵入して欲しくない場所に赤外線の見えない壁を作り、侵入を防ぐことができるアクセサリーです。
なので、落下しそうな場所にバーチャルウォールを設置することでルンバの落下を防ぐことができます!
サイズは、奥行き45mm×幅45mmx高さ107mmの直方体で、片手で持てる比較的小さなサイズ感です。
ただし、ルンバj7などの一部の機種は赤外線受信部がついていないのでバーチャルウォールを使用することはできません。
お値段は8,250円(税込)と比較的手が出しやすい価格となっています。(2023年9月現在)
もし、段差センサーをお手入れしても落下が防げない時は、バーチャルウォールの対応機種を確認して試してみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
- ルンバの性能だけで段差5cmを超えることはできない
- ルンバが乗り越えられる段差は約2cm
- 段差5cmを乗り越えられるロボット掃除機は現在の所見当たらない(2023年9月現在)
- 玄関あがり框の段差は地面からの湿気を防ぎ、床下の通気性を確保するためにある
- 段差解消に一番オススメの方法は段差解消用のスロープを設置すること
- 特に介護用品店のスロープは車椅子の段差防止用として作られていることが多いので、耐久性にも期待ができる
- スロープは、ジョイントマットや板材を階段状に重ねて手作りすることもできる
- スロープを選ぶ時には、「高さ」「傾斜角度」「全体のサイズ(幅)」に注意する
- ルンバが落ちる原因としてよく確認されているのが、段差センサーのお手入れ不足
- 段差センサーのお手入れでも落下が解消されない時は、バーチャルウォールを検討してみる価値あり
以上、ルンバの段差問題に関するご紹介記事でした。
この記事を通して、少しでもあなたのルンバの悩みが解消されると嬉しいです。
ルンバなどのロボット掃除機は、技術者の知恵と努力により常に最速の進化を遂げています。
もしかしたら今後、5cmの段差を乗り越えることができ、絶対に落ちないルンバが現れるのもそう遠くはない気がしますよね。
今後の進化に期待しつつ、今あるルンバとあなた自身が少しの工夫で快適に過ごせる生活を試してみてはいかがでしょうか。
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