パスタはお湯で茹でて作るのが一般的ですが、水に浸して戻す方法もあるのをご存知でしょうか。
水につけるだけで、生パスタのようなもちっとした食感に変わることで人気があります。
また「茹で時間が短く、すぐに食べられる」「災害時でも水があれば食べられる」などのメリットや物珍しさもあり、作る人が増えているようです。
ですが、水につけたのに失敗した!という方も多いようです。一体どこで失敗してしまったのでしょうか?
パスタを水につける時間は約2時間必要ですが、それ以外にも失敗しないためには茹で時間や味付け方法にポイントがありました!
今回は、水につけるパスタを確実に成功するためのコツを伝授します!
レンジで作る方法や冷凍保存する方法も紹介しますので、最後まで読んでくださいね♪
パスタを水につける場合に失敗しない方法は!?
水につけるパスタの作り方は簡単なのですが、失敗しないためには絶対に間違えられない点がいくつかあるので順番に見ていきましょう。
まず、基本となる水につけるパスタの作り方は以下の通りです。
- パスタがまっすぐ横に入る容器に食べる分量を入れる
- パスタ100gに対して水300ml(以上)を入れる
- 冷蔵庫で約2時間浸水させる(夏以外は常温可)
- 浸水後のパスタを水切りしてざるにあげる(この時、水は捨てずに取っておく)
- 小鍋に4の水を少量(鍋底から1~2cm程度)と塩小さじ1を入れて沸騰させる
- 水切りしたパスタを沸騰した鍋に入れて約2分茹でる
- 6の湯が少量鍋に残るように水をきり、パスタソースを絡める
- ソースの水分量がちょうど良くなるまで、パスタに絡めながら煮詰めたら完成
失敗の原因として多いのは「水につける時間が短いこと」と「沸騰させる時間が長すぎること」そして「味付け」です。
これくらいでいいかな?と浸水時間を適当にすると、加熱に必要な時間がわからなくなり、結果まずくなってしまいます。
それでは失敗しないために、成功のポイントを確認していきましょう!
成功のポイント①浸水時間
パスタは全体を均等に浸水させるために、パスタが真横に入るバットやレンジ用のパスタタッパーなどを使用してください。タッパーは100均のもので十分です。
立てて入れられる容器があればそれでも問題ないですが、冷蔵庫から出し入れする際にこぼれにくい容器をおすすめします。
浸水に使用する水の量は「パスタ重量の3倍」ですが、それ以上に多いのは問題ありません。
十分な水が入っていないと、パスタが水を吸いきれずに硬くなってしまいます。
浸水時間はパスタの太さによって変わりますが、目安時間は以下の通りです。
パスタの太さ | 浸水時間 |
1.4mm | 1時間 |
1.7mm | 1時間半 |
1.9mm | 2時間 |
浸水時間は長くなる場合は問題なく、むしろ長くなった分、水分を吸収してパスタのもちもち感が出やすくなります。
浸水時間は長くとも12時間程度を目安にしましょう。
12時間以上長く浸水してもパスタの吸水量には限度があるため、出来上がりは変わりません。
浸水したパスタは黄色から白っぽい色に変わり、触ると茹でた後と同じようにクタクタになっています。
成功のポイント②浸水後の水を茹で水として使う
パスタをつけていた水には、パスタに含まれるデンプンが溶け出しています。
茹で直す時に利用すれば、パスタをもっちりとした生パスタ風にできます。
水につけたパスタを茹でるのは、乾麺のようにパスタに水を吸収させるためではなく、温め直すためなので使う分量は少量で大丈夫です。
茹でる時に入れる塩の目安は小さじ1ですが、ソースの味によっては味が薄すぎたり濃くなったりしてしまう可能性があるため、お好みで調整してみてください。
成功のポイント③茹で時間は手短に!
パスタは規定時間、水につけていれば十分に水を吸収しています。
この状態でも食べることができるので、災害時にも活用できます。
ですが、普段はこのまま食べるとどうしてもパスタの粉っぽさが気になってしまいます。
そこで2分間だけ茹でることで粉っぽさを無くし「美味しく」します。
乾麺のように時間をかけて茹ると、のびきった美味しくないパスタ…を超えて、ソフト麺になってしまうので注意が必要です。
茹でると先ほどまで白っぽかったのが、再びパスタの黄色に戻ります。
成功のポイント④パスタソースはオイル系がおすすめ
一般的なパスタは茹でる時にしっかりと塩を入れるため、麺にも味がつき、パスタソースと味がなじみやすくなります。
水につけるパスタは茹で時間が短いため、麺の味が薄くクリームソース系では味が薄いと感じる人が多いです。
そこでおすすめのソースはオイル系で、茹で汁を少し残してソースと絡めるところもポイントです。
以上のポイントを押さえるだけで、確実に成功してなおかつ生パスタのようなもっちりパスタが出来上がります!
私はもっちり感をしっかり味わいたいので1.7mmより太いパスタを使います。
普通に茹でるパスタと水につけるパスタを一緒に作って、食べ比べてみるのも面白いのでよかったらやってみてください。
パスタを水につける場合もレンジ調理が可能!?
上記の方法で作れば、まず大きな失敗をすることなく美味しく出来上がります。
でもさらに簡単に、火を使わずにレンジだけでも完成できます。
レンジで作る、水につけるパスタの作り方は以下の通りです。
パスタの浸水方法と浸水時間は先ほどと全く同じです。
- 先ほどの方法でパスタを水につける
- 調理するタイミングで、パスタの水をきる
- ケトルでお湯を作り、2のパスタが浸る量を注ぎ、塩は小さじ1/2を加える
- 軽くほぐしてから蓋をせずに600Wで2分加熱する
- 硬さを確認してから湯を少し残す程度にきり、ソースや具で味付けをする
違いはパスタをつけていた水を完全に捨てて、新しいお湯に変える点とレンジでの加熱が2分という点です。
レンジを使えば、時短だけでなく鍋などの洗い物も減らすことができるので一石二鳥です。
パスタを水につける時間やレンジによって加熱時間が前後するため、お好みの硬さになるように調整してみてください。
パスタを水につける場合も冷凍できる!?
普通に茹でたパスタも冷凍保存できますが、水につけるパスタも冷凍保存ができます。
普通に茹でたパスタは茹で時間を短くして、流水で冷やしてから小分けにしないとすぐに風味が落ちてしまいます。
水につけるパスタの場合は、普通に茹でた場合より劣化しにくいのが特徴です。
方法は浸水後のパスタを水切りした後に、サラダ油やオリーブオイルなどをまぶしてから、分けて保存袋に入れるだけです。
この状態で冷凍しておけば、あとは食べるときに沸騰したお湯の中に入れて、再沸騰から2分茹でるだけです。
水につける時間は長いですが、事前に準備しておけば食べる前の作業はとても簡単ですよね。
忙しい方にぴったりの作り方です。ぜひ試してみてください。
まとめ
- パスタを水につける方法で失敗しやすいポイントは浸水時間、加熱時間、味付け
- パスタを水につける方法で成功するためには浸水時間は2時間以上必要
- パスタを水につける方法で成功するためには、茹でる時に浸水させた水を使い、塩は小さじ1を加える
- パスタを水につける方法で成功するためには、加熱時間は2分までにして加熱しすぎない
- パスタを水につける場合も、レンジ調理ができる
- レンジで作る場合はパスタをつけていた水は捨てて、沸騰させた新しいお湯を使い600Wで2分加熱させる
- パスタを水につける場合も、冷凍保存が可能できる
- 水につけるパスタの冷凍は、水につけたパスタを水切りして、油を絡めてから冷凍用保存袋に入れるだけでできる
水につけるパスタは作り方が簡単なため、途中を手抜きして失敗する方が多いようです。
コツさえつかめば、普段の調理もストック作りも簡単にできます。
またパスタだけではなく、マカロニやペンネにも応用できますよ。
失敗しないためにも、水につける時間、茹で時間、味付けの3点だけは絶対に守ってくださいね。
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