エアコンを購入予定の、そこのあなた。もしかしてすぐに家電量販店へ行くつもりですか?
時期を考えずに購入すると「値下げ交渉ができない」「取付工事のトラブル」など損をする可能性がありますよ。
エアコンには「買ってはいけない時期」があるのです。
家電通の間では「6月~8月と3月はエアコンを買ってはいけない時期」というのが常識です!
今回は「エアコンを買ってはいけない時期とおすすめの購入時期」をご紹介します。
「6畳、10畳、14畳用以外はおすすめしない理由」や「買ってはいけないメーカーとおすすめのメーカー」「不要な自動洗浄機能」についても徹底解説します!
エアコンは家電の中でも一番長く使うもの。ぜひ購入の参考にしてくださいね。
エアコンを買ってはいけない時期は6月から8月と3月
エアコンには買ってはいけない時期があるって知っていますか?
買ってはいけない時期!?夏前に購入予定なのだけど…。
6月~8月、3月はエアコンを買ってはいけない時期。と言われているのですよ。
実は私も、エアコンはセール時期だけ意識しておけば完璧だと思っていました。
6月~8月や3月は、年間エアコン売上の大部分を占めると言われるほど、購入者が多い時期です。
なぜこの時期にエアコンを買ってはいけないのでしょうか?
6月~8月と3月にエアコンを買ってはいけない理由を見ていきましょう
また、おすすめの購入時期についてもご紹介します。
値下げ交渉が期待できない
6月~8月は暑さでエアコン需要が最も高まる時期で、3月は引越し時期でエアコン購入者が多い時期です。
家電量販店が努力せずとも、勝手にエアコンが売れていく時期と言えるでしょう。
エアコン需要の高い6月~8月と3月は、値下げ交渉に応じてくれる家電量販店は少ないです。
決算セールや年末セール時に成功するような、大幅な値下げ交渉はできないでしょう。
値下げ交渉は難しいですが、8月に関しては、エアコンの価格が一番安くなる時期です。
重要が高い8月に価格が安くなるの!?それなら、8月に買ったほうがお得じゃないの?
夏に備えて大量に仕入れたエアコンの売れ残りを、8月になると値下げすることが多いですよ。
エアコン価格が一番下がる8月ですが、それでも8月のエアコン購入をおすすめしない理由が「取付工事のトラブル」です。
取付工事のトラブル
6月~8月と3月は、エアコンが売れ、取付申込みが殺到するため、取付工事のトラブルが起きやすくなります。
繁忙期は、人手不足となるため、家電量販店も取付業者も大忙しです。
取付に慣れていない作業員が駆り出されたり、家電量販店がいつもと違う業者に依頼したりして、取付工事の質が落ちる可能性が高くなります。
繁忙期には1日10台以上も取付工事を行う業者もあるとか…。
取付予定が詰まっていると、作業時間に余裕が持てず、必然的に取付工事は雑になっていきます。
繁忙期にエアコン取付の質が落ちる問題は、取付業者の間でも話題になっているほどです。
また、取付申し込みが殺到する時期なので、業者もすぐに対応できず、取付工事が1ヶ月先になることもあります。
8月に購入したエアコンの設置が9月になることもあります。
「繁忙期なのに、エアコン取付が短時間で済んだ!」という家電量販店での口コミを見かけますが、繁忙期ゆえに短時間で済ませている可能性もありますよね…。
では、エアコンはいつ購入するのが一番良いのでしょうか?エアコンを買うのにおすすめな時期をいくつかご紹介します!
エアコンを買うのにおすすめな時期
エアコン購入に一番おすすめな時期は、夏が終わりエアコンの需要が落ち着く「9月以降」です。
9月は、ほとんどの家電量販店で決算セールが行われる時期です。
決算セールは値下げ交渉に応じてくれる可能性がアップします!
強気で価格交渉してみるのもアリかもしれませんね。
また、エアコンのモデルチェンジは10月~11月が多いので、この時期に型落ち品(旧モデル)を安く購入するのもおすすめです!
型落ち品と言っても、1年では新モデルと旧モデルの性能にほとんど差はありません。
決算セール同様、型落ち品も値下げ交渉がしやすいので是非トライしてみましょう。
さらに12月後半~2月もエアコン購入におすすめの時期です。
年末セールもありますし、2月はビックカメラとコジマ電機の決算セールもあります。
引っ越し時期の3月とも被りませんので、取付工事の質も安定するでしょう。
また、買ってはいけない時期があると言っても、エアコンがすでに不調の場合は購入を急ぎましょう!
エアコンは品薄、物流トラブル、世界情勢により海外から部品が入らない、などで予想以上に待たされる事がよくあります。
エアコンは稼働中に壊れる事が多く、一番エアコンが必要な真夏に壊れた挙げ句、1ヶ月待ち…なんて事態にもなりかねません。
真夏にエアコン無しで過ごすのは、熱中症など命に関わる場合もあります。
「冷えが悪くなってきた」など、エアコンに少しでも不調がある場合に関しては、回復を期待せず購入を急ぎましょう。
新居用のエアコンや、急ぎではない場合は、6月~8月と3月以外を狙いましょう。
エアコンを買う時期が決まったら、次は「買ってはいけない畳数のエアコン」と「不要な自動洗浄機能」について解説します。
エアコンの買ってはいけない畳数と不要な自動洗浄機能
エアコンはズバリ、6畳・10畳・14畳(200V)の中から選びましょう!
エアコンを購入する際に考えるのが「畳数」ですよね。
この「エアコンの畳数表示」には、少しトリックがあるので注意が必要です。
畳数表示のトリックや、エアコンを6畳・10畳・14畳(200V)の中から選ぶ理由について解説します。
また、たくさんの機能が搭載されているエアコンですが、おすすめしない自動洗浄機能についてもご紹介します。
6畳10畳14畳用以外は買ってはいけない理由
あなたは、エアコンの畳数をどのように選んでいますか?
家電量販店で、エアコンは部屋より大きめの畳数を選べば安心と言われたけれど…。
実は、エアコンメーカーの戦略でもあるのですよ。
多くのエアコンメーカーでは、機種を「6畳、8畳、10畳、12畳、14畳、18畳、20畳、23畳、26畳」の9種類で分けています。(14畳用を境に電圧が100Vと200Vに分かれます。)
この「畳数表示」は、1964年当時の「無断熱住宅」を基準に設定されたもので、50年以上も変更されていないのです!
現在の住宅は50年前とは比較にならないほど高気密です。
またどんなに安い住宅でも最低限の断熱機能は備えています。
カタログの対応畳数を基準にエアコンを選ぶと、どうしてもオーバースペック(過剰性能)になります。
- 14畳のリビングに6畳用のエアコン使用しているが、問題なく使える
- 部屋より大きい畳数のエアコンにしたが、冷えすぎて寒い
ネット上では、上記のようなコメントをよく見かけます。
大きい畳数のエアコンを購入すると、初期費用だけではなく電気代までかかります。
9種類の畳数モデルですが、メーカーカタログの「定格能力(連続運転で安定して出せる力)」は畳数に比例し、右肩上がりの9段階のグラフになります。
しかし「暖房の最大能力値(素早く室温を変える力)」は、9段階がたったの3段階にしか分けられていません。
- 6~8畳用は同じ暖房最大能力値
- 10~14畳用(100V)は同じ暖房最大能力値
- 14畳(200V)~26畳用は同じ最大能力値
暖房能力で言えば、10畳用も14畳用も同じパワーということになります。
中身が同じものを、設定や出力制限などのコントロールで多くの機種があるように見せている、というわけです。
畳数が上がれば、エアコンの価格も高くなります。
同じパワーでも小さい畳数を選ぶことで、初期費用と電気代の節約ができますね。
- おすすめの畳数…6畳・10畳・14畳(200V)
冷房の売位は最大能力値がバラバラなので、一概に小さい畳数でいいとは言えません。
しかし「カタログ表示の畳数は、冷暖房ともに、オーバースペック気味である」ことを念頭に入れておくとよさそうですね。
また「吹き抜けがある」「天井が高い」「マンションの最上階」などの場合、同じ畳数かそれ以上の畳数用が必要な場合もありますので、注意してください。
木造か鉄筋か、断熱性、気密性などご自宅の条件を確認し、総合的に判断してください。
買ってはいけない!自動洗浄機能付き
「自動洗浄機能」は、エアコンをキレイにするどころか、修理代が高くなる、内部がベトベトになるなどデメリットだらけなのです!
自動洗浄機能とは「エアコン内部のホコリを自動で取り除く」機能のこと。
今ではかなり多くのエアコンに搭載されていますよね。
ただ、この自動洗浄機能は、修理業者やユーザーからかなり不評なのです!
自動洗浄機能といっても、完璧にキレイにしてくれるわけではありません。
AIによる洗浄は、人の手と比べると、まだまだ行き届かない所があります。
こびりついた汚れはなかなか自動洗浄機能では落とせないのが現状です。
また、カビ抑制機能はありますが、発生してしまったカビをなくすことはできません。
通常、自分でフィルターを洗う場合は、ホコリが飛び散らないよう、そっと取り外して洗いますよね?
自動洗浄機能付きエアコンは、通常外で行う洗浄をエアコンの内部で行うため、ホコリがエアコンの奥深くに入り込み、故障の原因になるのです。
エアコン修理業者の多くが「自動洗浄機能付きのエアコンは通常機種に比べ修理が多い」と言っています。
しかも、自動洗浄機能付きエアコンは複雑な内部構造のため、通常機種に比べて「エアコンクリーニング代」が2倍以上かかるのです!
修理業者に「自動洗浄機能は、百害あって一利なし」と言われているのも納得です。
自動洗浄機能が付いているだけでエアコンの価格がグッとあがるので、費用の面から見ても、不要な機能と言えますね。
エアコンを買ってはいけないメーカーは?おすすめは?
さまざまなエアコンメーカーがありますが、メーカーの選択を間違えると「すぐに故障する」「修理費用が高く設定されている」「アフターフォローが頼りない」などの問題が起きてしまいます。
それでは、買ってはいけないメーカーとはどんなメーカーなのでしょうか?
買ってはいけないメーカーの特徴をお伝えしますので、エアコン選びの参考にしてくださいね。
価格が安すぎるメーカー
エアコンの価格が安すぎるメーカーは、価格が安くても機能に問題があり、後で高い修理代がかかるケースがよくあります。
本体を安くする分、修理代を高く設定している場合があり、トータルで計算したら逆に高くなってしまった、なんて事も。安いけれど寿命も短めです。
目先の安さにとらわれず、しっかりと性能や品質をチェックすることが大切です。特に格安の中国製品などにはご注意を。
中古品、リサイクル品のエアコンは内部にカビが生えていた李、取り外しの際に壊れたりする場合があるので注意しましょう。
歴史の浅いメーカー
新しいメーカーは、長年使ったユーザーの口コミがなく、良いエアコンか判断するのが難しいのでおすすめしません。
寿命も不明ですし、アフターフォローの体制に関しても不安が残りますよね。
大手メーカーに比べると販売経験が圧倒的に少ないため、ユーザーサポートの面でも頼りないという口コミもあります。
プライベートブランド
家電量販店などが出しているプライベートブランドのエアコンは、修理の際に問題が出る可能性が高いです。
多くのプライベートブランドは製造を外部の専門業者に頼っています。
自社で製造をしていないため、製造委託先でエアコンが製造中止になった場合、修理の部品がなくなる可能性もあります。
またプライベートブランドも歴史の浅いメーカー同様、長年愛用するユーザーの口コミがありません。
エアコンは10年以上使用する家電ですから、長期間使用した場合の口コミは非常に重要です。プライベートブランドも避けておくべきでしょう。
買ってはいけないメーカーを解説しましたが、次はおすすめのメーカーをご紹介します!
ダイキンがおすすめな理由
家電量販店のスタッフや修理業者、家電通がそろっておすすめするのが「ダイキン」のエアコンです。
ダイキンは100年近い歴史を誇る、老舗の空調メーカーです。
2021年にパナソニックなどを抜いて家庭用エアコンの国内シェアがトップになり、注目されています。
ダイキンエアコンは「細部までこだわった品質の良さ」「換気しながらの冷暖房」「寿命が長い」など多くの強みがあります。
ダイキンは「外の空気と入れ替えながら冷暖房する」換気機能がありますよ。
さらに機器の開発、製造から販売、アフターサービスまで自社で行っているのは世界でダイキンだけなのです!
普段はなかなか見ることのないエアコンの内部。ダイキンは内部に使っている部品の材質が良く、故障が少ないと評判です。
エアコンの内部を見る修理業者がダイキンを高く評価するのも納得ですよね。
ダイキンは加湿などの空調機能が高く評価されているので、空気にこだわる場合は特におすすめです。
三菱がおすすめな理由
ダイキンと良く比較されるのが「三菱」のエアコンです。
ダイキンは空調機能、三菱は先端技術と省エネで評価されることが多いです。
全機種を国内で製造していて、信頼のおけるエアコンメーカーです。
三菱は「霧ヶ峰」というエアコンが有名ですが、あなたも一度は耳にしたことがあるのでは?
「ムーブアイ」と言うセンサーは、人だけでなく床の温度までも感知し、室内温度のムラを解消してくれる機能を搭載しています。
ムーブアイは霧ヶ峰をはじめとする、ほとんどの三菱エアコンに搭載されています。
ムーブアイは快適な室内環境を提供しながら、省エネ効果も上げてくれるのがポイントです。
人がいる場所や人数までも感知して、効率的に冷暖房を行うため、最大で130%の省エネを実現しています。
広めのリビングや、人の動きがある部屋には特におすすめです。
まとめ
- 6月~8月と3月は、繁忙期で値下げ交渉ができない上、取付工事のトラブルが多発するのでエアコンを買ってはいけない時期
- 品薄や物流の問題で1ヶ月以上待たされることもあるので、エアコンが不調の場合に関してはすぐに購入したほうが良い
- エアコン需要が落ち着く9月以降は決算セールも重なり値下げ交渉も成功しやすい
- 10月~11月はエアコンのモデルチェンジ時期で型落ち品が安くなり、値下げ交渉もOK
- 12月後半~2月は年末セールやビックカメラとコジマの決算セールで、エアコンの値下げ交渉も可能
- エアコンの6~8畳用、10~14畳用(100V)、14畳用(200V)~26畳用は、それぞれ同じ暖房最大能力値なので「6畳・10畳・14畳(200V)」以外を選ぶと初期費用や電気代が高くなる
- エアコンカタログの畳数表示は50年以上前の「無断熱住宅」を基準にしているので、現代の住宅に照らし合わせると、冷えすぎるなどオーバースペックになる
- エアコンの「自動洗浄機能」は、故障の原因になったり、クリーニング・修理代が高額になったりするのでおすすめしない
- 「中古品やリサイクル品」「価格が安すぎるメーカー」「歴史が浅いメーカー」「プライベートブランド」等のエアコンは、安くても修理代がかかったりアフターフォローが頼りなかったりするので買ってはいけない
- 空調やエアコン本体の質にこだわるならダイキン、省エネや最新機能に興味があるなら三菱がおすすめ
エアコンを買ってはいけない時期や、「畳数表示」の正体など、賢くエアコンを購入するための情報をギュッとまとめてお届けしました♪
エアコンなどの大型家電を購入するときって、家電量販店の話やカタログ内容をそのまま信じて買ってしまうものですよね…。
私もまさに、エアコンフィルターの清掃が難しくなった高齢の母に、自動洗浄機能付きエアコンをプレゼントするところでした(笑)
良いエアコンを探しに、買ってはいけない時期を避けて家電量販店に行ってみようと思います!
あなたも今回の記事を参考に、納得できるエアコンを購入してくださいね!
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