安産祈願と言えば、妊娠してから初めて行う大切な行事です。
あなたは、安産祈願に行くのはどの時期がベストなのか知っていますか?
安産祈願に行くのは「戌の日」が一般的ですが、実は妊婦の体調などに合わせれば、いつでもいいと言われているのです!
いつでもいいと言われても、「仕事をしていて予定が合わない」、「体調が安定しておらずいつ行けるかわからない」などの問題も出てきますよね?
心配はいりません。あなたのように安産祈願に行く日が決まっていなくても、いつからいつまでの期間に行くと良いのかを調べました。
「いつでもいい」理由を知った上で、仕事の予定や体調を見ながら、あなたが行けるベストな日を見つけて無理のない範囲で安産祈願に行きましょう♪
安産祈願はいつでもいい?戌の日がいい理由は?
安産祈願に行くのはいつでもいいと言われています!
しかし一般的に、安産祈願に行くといいと言われている日はあります。
安産祈願に行くのは、妊娠5ヶ月目最初の「戌の日」がいいと言われています。
と言っても、戌の日は12日に1度(1ヶ月に2~3回)の周期でくるので、2~3回目の戌の日でも大丈夫です。
妊娠5ヶ月がいい理由は、その頃になるとつわりも落ちつきだして、ちょうど安定期に入る頃なので、流産の危険性が低くなる為です。
いつでもいいけど目安となる時期は?
ただ「いつでもいい」と言われても、いつからいつまでなら行っても大丈夫なのか疑問に思いますよね?
安産祈願はいつでもいいですが、目安となる時期は2つあります。
1つ目は、妊娠4ヶ月目の早い時期でも、体調が安定していれば問題はないと言われています。
戌の日がいいと言われても、予定や体調が合わないという問題も出てきますよね?
特に仕事をしている場合は、予定を合わせることが難しく、妊娠5ヶ月目で安産祈願に行くことができないこともあるからです。
もしくは、予定を合わせることができても体調が安定しておらず、安産祈願に行けない場合もあります。
なので安産祈願は、状況に応じていつでもいいと言われているのです。
ただし、妊娠初期など、早すぎると安定期に入っておらず、流産の危険もある為あまりオススメできません。
2つ目は、妊娠7ヶ月頃の遅い時期でも、体調も落ち着いてくる頃なのでいいと言われています。
あまり遅すぎても、お腹が大きくなりすぎ、動くのが大変になってくるのでオススメはできません。
また、安産祈願は妊婦本人以外でも可能です。予定が合わなかったり、体調が安定しそうにない場合は、夫や母親など身近な人にお願いしてみましょう。
妊娠中の体調は人によってさまざまで、予定通りに行かないことも考えられます。
赤ちゃんとあなたの為にも、無理のない範囲で安産祈願に行くようにしましょう!
戌の日がいい理由は?
なぜ、戌の日が安産祈願にいいと言われているのでしょうか?
「犬はお産が軽く、1度にたくさんの子供を産むため」戌の日がいいと言われています。
また、戌の日と大安が重なっている日は縁起がいいことから、安産祈願を行う人も多いようです。
大安とは、1日中あらゆることが「吉」になる日と言われており、縁起がいいので結婚式を挙げる日に選ばれることも多いです。
私は戌の日と大安が重なっているかはあまり気にせず、5ヶ月目の戌の日に行きました。
よく知られているのは戌の日ですが、実は戌の日以外にも安産祈願に適している日があります。
戌の日に行きたいけど、予定が合いそうにない…。
戌の日以外で安産祈願に適しているのは、子(ね)の日や酉(とり)の日です。
犬と同じく、「ねずみや鳥もお産が軽く、一度にたくさんの子供を産むため」縁起がいいと言われているからです♪
安産祈願で有名な全国の神社とお寺10選をご紹介!
安産祈願で有名な全国の神社とお寺を「東日本5選」と「西日本5選」の計10選ご紹介します!!
安産祈願に行く予定を決めたら、今度は神社とお寺選びが必要ですよね!
初穂料(はつほりょう)や祈祷料(きとうりょう)は、3,000円~10,000円です。
神社とお寺によって値段が違うので、予算も考えて確認するようにしましょう。
安産祈願で有名な神社とお寺は全国にいくつもありますが、中でも有名な神社とお寺を、東日本と西日本に分けてご紹介させていただきます。(2022年9月現在)
東日本で有名な安産祈願の神社とお寺5選
まずは、東日本で有名な安産祈願の神社とお寺を5選ご紹介します!
雨引山楽法寺(あまびきさんらくほうじ)は、別名「雨引観音」とも呼ばれていて、関東でも有数な安産子育て祈願として知られています。
初穂料は3,000円~で、安産のお守りと腹帯などがセットになった安産セット(10,000円~)も揃っています。
安産セットには、腹帯の中に入れて一緒に巻く布がつけられています。
白だと男の子、赤だと女の子というジンクスがあります。
腹帯は2種類あり、晒(さらし)タイプとコルセットタイプが用意されています。
自然豊かな場所に建っているので、春になると山頂とふもとの間にある3,000本もの桜が咲き乱れ、6月には紫陽花(あじさい)祭も行われます。
お寺の中では驚くことに、美しい孔雀(くじゃく)が放し飼いされています。
運がよければ孔雀が羽を広げている姿を見ることもできるかもしれません!?
山中諏訪神社(やまなかすわじんじゃ)は、古くから子授け・安産にご利益があるとして地元の人から親しまれています。
初穂料や祈祷料などは、ホームページには載っていないので詳しく知りたい場合は直接問い合わせてみてください。
毎年9月4~6日には安産を祈願して、「山中明神安産祭り」が行われています。
「山中明神安産祭り」では、お神輿(みこし)をかつぐと安産が約束されると言われているので、子宝を望む女性や妊娠中の女性がたくさん集まります。
安産の祈祷(きとう)をすると、お札とろうそくが渡されます。
普段はろうそくを腹帯の中に入れておき、陣痛が始まってから火を付けると消える頃までには赤ちゃんが安産で生まれるというジンクスがあります。
水天宮(すいてんぐう)は、日本で一番有名な子授け、安産祈願にご利益があると言われています。
初穂料は8,000円で、4,000円を追加すると安産祈願のお守りをもらうこともできます。
お守りに入っている護符(ごふ)は、お産が始まってから一文字ちぎって飲むと陣痛が和らいで安産になると言われています。
戌の日になると安産祈願をしにたくさんの人が訪れることから、混雑を避ける為にも妊婦本人しか本殿の中に入ることができません。
安産祈願の予約をすることはできませんが、戌の日以外だと付き添いも一緒に本殿に入ることができます。
予定が合う日や体調が安定してから付き添いを連れて安産祈願に行くのもいいですね。
お寺の中には安産にちなんだ「子宝いぬ」があり、なでると安産になると言われています。
周りには十二支が書かれており夫婦の干支を撫でると色々なご利益があるとも言われているので、訪れた時には是非触ってみましょう♪
鴻神社(こうじんじゃ)では、古くから「コウノトリ伝説」があると言われています。
昔、災いをもたらしていた大蛇をコウノトリが退治して救ったという言い伝えがあります。
お守りは、幸運の卵としてコウノトリの卵をモチーフにしたものが販売されています。
初穂料は5,000円~で、御札、御守り、入浴剤の他に木製の「こうのとりのたまご」などがいただけます。
建物の両脇には、大きなイチョウの木があり樹齢500年以上とも言われる雄木(おすぎ)と雌木(めすぎ)が並んでいます。
子授けや安産にご利益があると言われていて、この神社のシンボル的な存在にもなっています。
お参りと合わせてオススメしたいのが、個性豊かなおみくじです。
おみくじ自体がコウノトリの形になっていたり、天然石入りのおみくじなどもあり可愛らしい形が多く女性に人気があります。
腹帯の販売はしていませんが、持参した腹帯に安産祈願の押印をして祈祷してもらうことができます。
腹帯は、どのようなタイプの腹帯でも対応してもらえるそうです。
正信院産女観音(しょうしんいんうぶめかんのん)は安産や子授けにご利益があるとして、地元の方から愛されている神社です。祈祷料は8,000円です。
安産祈願では、子安祈念の門札(こやすきねんのもんさつ)、御姿札(おすがたふだ)、祈祷札などをもらうことができます。
一緒に渡される子安観世音佛(こやすかんぜおんぶつ)シャク袋には、中札とお米が入っています。
中札を腹帯の中に入れて身に着け、お米をご飯に混ぜて食べるとお産が軽くなると言われています。
西日本で有名な安産祈願の神社とお寺5選
次は、西日本で有名な安産祈願の神社とお寺5選をご紹介します!
敷地神社(しきちじんじゃ)は安産祈願として藁(わら)が渡されることから、地元では「わら天神社」と親しみを持って呼ばれています。
神主による祈祷はなく、祈祷済のお守りセットを購入しお参りするのが安産祈願の流れになっています。
お守りセットは、腹帯なし(4,000円)と腹帯あり(7,000円)の2種類があります。
お守りの中に藁が入っており、節(ふし)があれば男の子、なければ女の子というジンクスがあります。
また、安産祈願に行くと「九ヶ月九日」参りを計算して教えてくれます。
「九ヶ月九日」参りとは、 臨月の月である9日に2回目の安産祈願に行くことです。
「九ヶ月九日」参りに行き、祈祷料の4,000円を払うと出産予定日の前後2週間に毎朝祈祷してもらえるので、安心してお産にのぞむことができます。
「九ヶ月九日」参りでは甘酒をもらうことができ、飲むと母乳が良くでると言われています。
安産祈願の予約は事前に受け付けていない為、戌の日、土日祝日、大安の日は混雑するので予定や体調を考えてお参りに行くようにしましょう。
中山寺(なかやまでら)は、聖徳太子が創建したと伝えられている日本最古のお寺です。
豊臣秀吉は、ここで子宝祈願をして秀頼を授かったとも言われており、歴史上の人物からも親しまれてきました。
あらかじめ祈祷してあるお守りと腹帯をもらうことができます。
妊婦本人への祈祷は、お札を身代わりにして10日間祈願してもらった後、郵送で送られてきます。祈祷料は8,000円です。
また、安産特別祈祷と言って、その場で妊婦本人がご祈祷してもらうこともできます。
予定が合わなかったり、体調が安定せず直接行けない場合、祈祷料(8,000円)を添えて申し込みすると郵送での受付も対応しています。
腹帯は、無事出産を終えてお礼参りに来た方が納めたものを祈祷して渡されます。
腹帯には前にお参りした方の生まれた子の干支と性別が記されています。
腹帯を渡された妊婦にはそこに書かれている逆の性別の子が生まれるというジンクスがあります。
寺の敷地はとても広く、本堂まで行く道に石段を登る必要があるので初めは驚きますが心配いりません。
妊婦や経産婦でも無理なく登れるように石段の脇にはエスカレーターが設置されています。
さらに、授乳室やおむつ交換台まで設置されているので、妊婦や赤ちゃんを抱っこしたお母さんにも優しいですね!
大神山神社(おおがみやまじんじゃ)では毎年、7月14日の深夜~15日の早朝にかけて大山の頂上に登って御神水と御薬草をとる「古式祭(神水汲取神事)」という行事があります。
そこで神官(しんかん)が履いたわらじの紐が安産にご利益があるという言い伝えがあります。
安産の祈祷をする時には、神官(しんかん)が履いたわらじの紐が封じてあるお守りをもらうことができます。
初穂料や祈祷料などは、ホームページには載っていないので詳しく知りたい方は直接問い合わせてみてください。
腹帯の販売がされており、さらし帯(2,000円)とコルセット(3,000円)があります。
持参したものも祈祷してもらうことができるので、使いやすいものを持参するのも良いですね♪
安産祈願に行く時、奥宮へは長い参道を歩き階段もありとても危険なので、ふもとにある本社のみにお参りすることになっています。
香園寺(こうおんじ)は、飛鳥時代に聖徳太子によって創建されたとされる歴史のあるお寺です。
平安時代初期の僧である空海が訪れた時、門の前で妊婦が苦しんでいるのを見つけました。
そこで、栴檀(せんだん)という木のお香を焚(た)いて祈祷をすると、無事に男児が生まれたという言い伝えから、安産祈願のお寺として信仰(しんこう)されるようになりました。
お寺の中には本堂と大師堂を兼ね備えた近代的な大聖堂があります。
祈祷料は5,000円~です。安産祈願は予約制になっており、腹帯とお守りのセットが販売されています。
お産がはじまったら、お守りの中に入っている梵字(ぼんじ)が書かれたお札をちぎって飲むと安産になると言われています。
宇美八幡宮(うみはちまんぐう)は、「安産信仰に関する伝説地」として、福岡県の指定文化財に指定されています。
お寺の中には、国指定天然記念物になっている樹齢2千年以上のくすの木があります。
「湯蓋(ゆぶた)の森」「衣掛(きぬかけ)の森」は、安産祈願で訪れる妊婦を長い間見守ってきました。
祈祷料は、5,000円~です。安産祈願を終えたら、「お産の鎮(しず)め」として子安の石を持ち帰ります。
無事に出産を終えた後、お宮参りに訪れてお祓(はら)いを受けて別の新しい石に子供の名前を書き、預かった石と一緒に納めることが習慣になっています。
腹帯も販売されており、晒タイプ、ガードル式の腹帯、ワンタッチ式の腹帯の3種類を揃えています。
自分で持参した腹帯を祈祷してもらうこともできます。
東日本と西日本で有名な安産祈願の神社とお寺を10選ご紹介させていただきました。
あなたの住んでる地域に、ご紹介した神社はありましたか??
ここでは紹介しきれていない、安産祈願で有名な神社とお寺は他にもたくさんあります。
あなたの地域でも調べるとたくさん出てくるはずなので、是非探してみてください♪
安産祈願のお守りはどこにつける?
無事に安産祈願を終えたら、もらったお守りをどこにつけるか悩みますよね?
安産祈願でもらったお守りの持ち方に正しい決まりはなく、カバンにつけて持ち歩いたり自宅で保管したりする方法もあります!
肌身離さず持ち歩いたり、自宅で保管したりなど、自分が良いと思う方法を選びましょう。
これから、お守りをつける場所、自宅に保管する方法などを3つご紹介するので是非参考にしてみてください!
カバンや財布につけて持ち歩く
1つ目は、カバンや財布につけて持ち歩く方法です。
お守りは、赤ちゃんと妊婦を守ってくれる大事なものなので、丁寧に扱う必要があります。
カバンにつける場合は、紐が切れて落としてしまうことがないようにしっかりとくくりつけるなどして十分に注意しましょう。
財布に入れる場合は、出し入れが多くお守りの紐が切れてしまったり、汚れやすくなってしまう可能性があるので綺麗に包んで入れておくと良いですね。
また、別の持ち歩き方として母子手帳に挟んでおく方法もあります。
母子手帳は妊娠中必ず持ち歩くものなので、挟んでおけば別のカバンにお守りを忘れてしまうことも防げます。
私は、親戚にもらったお守りと安産祈願に行った時にもらったお守りの2つがありますが、どちらも母子手帳に挟んで持ち歩いています♪
ちなみに、お守りは何個持っていても神様が喧嘩してしまうことはないので安心してください!
腹帯に入れておく
2つ目は、お守りを腹帯の中に入れて持ち歩く方法です。
パンツタイプや腹巻タイプなど、お守りをどこかに挟んでおけるタイプの腹帯をつけるようにしましょう。
お腹が大きくなるとつけることが増えるので、肌身離さず一緒に持ち歩くことができます。
ただし、「トイレに行く時に落とさない」、「間違って一緒に洗濯しない」といった注意も必要です。
自宅で保管しておく
3つ目は、お守りを自宅の神棚や高い場所に置いておく方法です。
お守りを落とさないか心配、カバンの種類によってつけるところがないなどの問題も出てくると思います。
そんな時は、自宅の神棚や高い場所に置いておくのがオススメです!!
自宅のわかりやすいところに置いておくことで、なくしてしまう心配もありませんね。
丁寧に取り扱う必要があるので、ホコリだらけの場所や暗い場所は避けて保管するようにしましょう。
まとめ
- 一般的に安産祈願に行くといいと言われている時期は、妊娠5ヶ月目の最初の戌の日だが、この時期にこだわらずいつでもいい
- 戌の日は12日に1度(1ヶ月に2~3回)の周期で回ってくる為、2~3回目の戌の日でも大丈夫
- 早すぎると安定期に入っておらず、流産の危険もある為、妊娠4ヶ月目に入って体調が安定していれば行ってもいい
- 妊娠7ヶ月頃も、体調が落ち着いてくる頃なのでいいと言われており、お腹が大きくなりすぎてからだと動きづらくて大変なのでオススメしない
- 安産祈願は妊婦本人以外でも可能な為、予定が合わない、体調が安定しそうにない場合は夫や母親など身近な人にお願いする
- 東日本で有名な神社とお寺は「雨引山楽法寺(茨城)」、「山中諏訪神社(山梨)」、「水天宮(東京)」、「鴻神社(埼玉)」、「正信院 産女観音(静岡)」
- 西日本で有名な神社とお寺は「敷地神社(京都)」、「中山寺(兵庫)」、「大神山神社(鳥取)」、「香園寺(香川)」、「宇美八幡宮(福岡)」
- 初穂料や祈祷料にかかるお金は、3,000円~10,000円で神社やお寺によって値段が違う
- 安産祈願でもらったお守りの持ち方に正しい決まりはない
- お守りの持ち歩き方や保管方法でのオススメは、「カバンや財布につけて持ち歩く」、「腹帯に入れておく」、「自宅の神棚や高い場所に置いておく」などの方法がある
安産祈願はいつでもいいと言われていますが、早すぎると流産の危険があり、遅すぎてもお腹が大きくなり動くのが大変になるなどの理由で、目安の期間があるということがわかりました。
全国で有名な神社とお寺を10選ご紹介しましたが、あなたの地域でも調べるとたくさん出てくるはずです!
お守りを好きな方法で近くに置いておき、安心して妊娠生活を過ごせますように♪
安産祈願はいつでもいいので、あなたの予定が合う日や体調を見ながら、無理のない範囲で行くようにしましょう。
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