新幹線で小さなお子さまを連れての移動は、不安なことも多いですよね。
授乳にオムツ替え、機嫌が悪いなど親は気になりますよね。そんな時、多目的室が使えるのか、予約ができるのか、気になりませんか?
新幹線の多目的室は本来、身体の不自由な方のための個室です。
ですので原則予約はできませんが、利用する方がいない場合のみ、授乳や着替えに使うことができます。
また、子供がぐずって迷惑がかかるなどの理由で、多目的室を利用できることもあるようです。
しかし、救急の方や優先順位の高い方が来たら快く譲りましょう。
この記事では、多目的室の予約や、利用方法など詳しく解説します。
また、「新幹線の多目的室は何号車にあるのか」「ペットの持ち込みは可能なのか」も合わせてご紹介します!
新幹線の多目的室は予約ができるの!?
新幹線の多目的室は、原則予約はできません!!ただし、東海道、山陽、九州新幹線は一部の方限定で予約ができます。
しかし東北、上越、北陸、山形、秋田の新幹線では予約はできませんのでご注意ください。
予約できるのは「ハンドル型電動車椅子」を利用している方や、本当に多目的室を必要としている方など特定の条件を満たしている方に限ります。
多目的室を予約する場合は、駅の窓口で障害者手帳等の証明書を提示し、切符を購入してください。
また、新幹線の多目的室は、無料で利用できます。特別な料金や追加料金などもかかりません。
障害者手帳をお持ちの方は、新幹線自体の割引もありますので、お使いくださいね。
多目的室を利用できる人
本来は、多目的室は身体の不自由な方優先です。身体の不自由な方が多目的室を利用していない場合のみ、赤ちゃんの授乳や着替えにも利用できます。
中が見えないようになっているので、安心ですよね。また体調の悪い方も、利用することができます。
山陽・北陸新幹線では、全ての列車に「多目的室」を設置しております。
「多目的室」のご利用はおからだの不自由なお客様が優先となりますが、おからだの不自由なお客様のご利用がない場合には、授乳や着替え、お客様の体調の思わしくないときなどにご利用いただけます。ご希望の方は乗務員までお申し付けください。
引用:JR西日本おでかけネット
また、お子さまがぐずって周りに迷惑がかかり大変な時など、乗務員に相談すると多目的室を利用できることもあるようです。
しかし、救急の方や優先順位の高い方が来たら、快く譲りましょう。
多目的室の利用方法
多目的室は通常、施錠されているため利用したい時は乗務員に申し出ましょう。
基本的に身体の不自由な方が優先ですが、そう頻繁に使われている訳ではありません。
もし使われていない場合は、巡回している乗務員や乗務員室をたずねてみましょう。
多目的室の設備
多目的室の設備は列車によって多少異なりますが、多くの場合は広めのスペースにシートが一つあります。
新しい列車の方がスペースも広く、おむつ交換台も設備されたりしているようです。
シートは座席にもなりますし、フラットにするとベッドにもなります。大体シングルベットぐらいの大きさになるようです。
また、介助者用の椅子や非常時の呼び出しベルも、設置されているので安心ですね。
新幹線の多目的室は何号車にあるの?
新幹線の多目的室は何号車にあるのでしょうか!?何号車に多目的室があるのか、それぞれの新幹線によって違います。
新幹線名 | 編成 | 設置号車 |
東海道新幹線 | 16両編成 | 11号車 |
山陽新幹線 | 16両編成 | 11号車 |
山陽新幹線 | 8両編成 | 7号車 |
九州新幹線 | 8両編成 | 7号車 |
九州新幹線 | 6両編成 | 5号車 |
東北、北海道、山形 秋田新幹線 | (E5、H5系) 10両編成 | 5号車 |
東北、北海道、山形 秋田新幹線 | (E2系) 10両編成 | 9号車 |
東北、北海道、山形 秋田新幹線 | (E3系) 7両編成 | 11号車 |
東北、北海道、山形 秋田新幹線 | (E6系) 7両編成 | 12号車 |
上越、北陸新幹線 | 10両編成 | 9号車 |
上越、北陸新幹線 | 12両編成 | 7号車 |
多目的室が何号車にあるのか把握していれば、座席を選ぶ時も安心ですよね。
また、新幹線の多目的室以外で、お子さま連れに安心で嬉しい設備も、ありますのでご紹介します。
新幹線内のおむつ交換台
新幹線には、多目的室以外に、お子さま連れに安心な設備が整っています。
新幹線内には、奇数号車のお手洗いに「おむつ交換台」が設置してあります。(一部の新幹線を除く)
お手洗いも洋式タイプに統一されています。おむつ台には、ベルトも付いているので、トイレを済ませる間は安心して、お子さまを寝かせておくことができます。
お子さま連れにおすすめの座席
小さなお子さま連れの方は、車両の入り口付近や通路側がおすすめです。
機嫌が悪くなったり、泣いたり暴れたりした場合、すぐにデッキへ移動できるからです。
また、新幹線の走行中は、かなり左右に揺れます。出入り口付近や通路側でしたら、移動が簡単で安全です。
「周りに迷惑をかけないように」と焦る気持ちはわかりますが、怪我のないように落ち着いて移動してくださいね。
新幹線の多目的室はペットの持ち込み可能?
新幹線の多目的室はペットの持ち込みが可能です。ですが、多目的室は、身体の不自由な方優先ですので、基本控えた方がいいでしょう。
ペットが騒いで周りに迷惑がかかったりする場合は、多目的室の利用を乗務員の方に相談してみてもいいでしょう。
そもそも、ペットが新幹線に乗るときには、色々と決まり事があります。
新幹線に乗車するペットは「手回り品」として扱われ、ケースに入れることが条件となります。ケースに入れば、何匹でも料金は変わらないようです。
以下に、ペットを新幹線に持ち込む時に、知ってて役立つ情報をまとめました。
ペットの乗車料金
ペットを新幹線に持ち込むときの料金は1ケース290円になります。(2022年9月現在)
また1ケースに何匹入っていても1ケース分の料金で大丈夫です。
しかし、盲導犬や介助犬などはこの限りではありません。盲導犬や介助犬と一緒に本人が、同伴し乗車する場合は、無料で持ち込みできます。
それから、ペットの手回り品切符は、JRの駅の窓口やみどりの窓口で購入できます。
ペットの乗車ルール
ペットには、新幹線乗車ルールがありますので、詳しくご紹介しますね。
- 子犬
- 猫
- うさぎ
- ハト
- その他の小動物
猛獣やヘビなどは、持ち込めませんので、ご注意ください。
- キャリーケースに入る大きさ
- キャリーケースの大きさは、長さが70cm(たて、横、高さが合計90cm)
- キャリーケースの重さは、ケースと動物合わせ多重さが10kg以内
必ずケースに入れてください。ペットを抱いたままやドッグスリングやバッグに入れても乗車できません。
そして、新幹線内ではペットをケースから出さないようにしてください。
ペットが泣いたり、興奮したり開いた場合は、デッキに避難しましょう。その為、座席はデッキに近い車両の出入り口付近や通路側がおすすめです。
ペットの乗車位置
新幹線は、基本的にペットの持ち込みは、指定席、自由席関係なく許されていますが、ペット用の座席を確保することは許されていません。
またペットを入れたケースの乗車位置は、あなたの膝の上か足元に置きましょう。
ペットを新幹線に持ち込む前にできること
ペットを新幹線へ持ち込む前に、以下のことを準備しましょう。
いつもおうちで使っている、ペットのおもちゃやお気に入りのぬいぐるみなど、自分のニオイがついた物を準備しておくと良いでしょう。
環境が変わると動物は興奮したり、不安になったりしてしまいます。そんな時いつも使っているおもちゃ、自分のニオイのついたものがあると落ち着きます。
いきなり、キャリーケースに入れられて、知らない場所へ連れて行かれると、ストレスをあたえてしまうことになります。
旅行の前から、少しずつキャリーケースに慣れさせておきましょう。そうすることで、自分にとって安全な場所だと理解します。
ペットのトイレは、新幹線に乗る前にできるだけ、済ませておきましょう。
新幹線の中でトイレをしてしまうと、ニオイが充満して周りに迷惑をかけてしまいます。
ただし、トイレを我慢できないこともあるので、トイレシーツやトイレシーツを入れる消臭タイプの袋、臭い消しのミストなどを準備していくと安心ですね。
私も犬を飼っているので、旅行の際は色々と気を使います。ペットや飼い主、もちろん周りの方にとっても快適な旅になるようルールを守りましょう。
まとめ
- 新幹線の多目的室は、原則予約できない
- 東海道、山陽、九州新幹線は「ハンドル型電動車椅子」を利用している方や、本当に多目的室を必要としている方など、特定の条件を満たしている方に限り予約ができる
- 多目的室は身体の不自由な方が優先ですが、利用者がいない時のみ乗務員に申し出てから、お子さまの、おむつ交換や授乳など、または体調が悪い方も利用することができる
- 多目的室の設備は列車によって多少異なりますが、多くの場合は広めのスペースにシートが一つありシートは、座席にもなるし、フラットにするとベッドにもなる
- 東海道新幹線の多目的室の場所は、16両編成で11号車
- 山陽新幹線の多目的室の場所は、16両編成で11号車と8両編成で7号車
- 九州新幹線の多目的室の場所は、8両編成で7号車と6両編成で5号車
- 東北、北海道、山形、秋田新幹線の多目的室の場所は、(E5、H5系)10両編成で5号車、(E2系)10両編成で9号車、(E3系)7両編成で11号車、(E6系)7両編成で12号車
- 上越、北陸新幹線の多目的室の場所は、10両編成で9号車、12両編成で7号車
- 新幹線の多目的室はペットの持ち込みは可能だが、身体の不自由な方優先なので、基本控えた方がいい
いかがでしたか?多目的室は健常者の方の予約はできませんが、使用を希望する場合は我慢せず、乗務員に声をかけてください。
旅行の移動は、小さなお子さまがいる家族にとっては、とても大変ですよね。
私も新幹線に乗る時は、新幹線内で寝かせるために、乗る前に少し歩かせて疲れさせたり、お菓子やおもちゃを多く持って行ったり大変でした。
でも、せっかくの旅行なので多目的室など便利なサービスはルールを守って、うまく活用してくださいね。
お子さまにとってもお母さん、お父さんにとっても快適な新幹線の旅を満喫してください♪
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