ミニトマトを育てているうちに、気が付いたら葉が枯れる…という事がありませんか?
プランター栽培や水耕栽培もできるため、手軽に挑戦できることもミニトマトの魅力のひとつですよね。
私の子供たちは全員、ミニトマトが大好きなので、毎年プランターで育てて楽しんでいます。
育てやすく、初心者向けといわれているミニトマトですが、実は病気にかかりやすいのです。
中でも一番気がかりなことは、葉が枯れることですよね。
葉が枯れるということは、病気なのか害虫がいるのか…
一体何が原因なのでしょうか!?
私も初めての頃は、ミニトマトの葉が枯れてしまったり、花が咲かなかったりと色々な失敗を重ねてきました。
まずは、葉がどんな様子なのかをよく観察して、私と一緒に原因を考えていきましょう♪
ミニトマトの葉が枯れる状態とは?
ミニトマトの葉が枯れる状態は、大まかに分けると3つの状態があります。
- 葉が全体的にしおれている
- 葉が茶色くなる
- 葉が黄色くなる
ところで、ミニトマトの葉が正常に育っている状態とは、どのような状態なのでしょうか。
正常な葉の状態は、茎の太さが1~1.2センチメートルあり、葉がお皿を伏せた程度の曲がり具合で少しだけ下に巻いている状態です。
ミニトマトの葉が枯れる状態は、以上のように3つありますので、正常な葉の状態をしっかりと頭に入れて、毎日葉の状態を観察しましょう!
では、次の章でミニトマトの葉が枯れる状態を、さらに詳しく説明しますね。
ミニトマトの葉が枯れると茶色になるのは要注意!?
ミニトマトの葉が枯れるのは、葉が全体にしおれる、葉が茶色くなる、黄色くなるという3つの状態です。
通常、ミニトマトの葉が枯れるときは、しおれはじめてから黄色になり、茶色に変わります。
あっという間に茶色くなったり、黄色くなったりした時は「病気」や「害虫被害」の疑いがありますので、あなたのミニトマトの葉がどのような状態なのかを、しっかり観察してくださいね。
では、葉が枯れる状態をもう少し詳しく観察していきましょう。
ミニトマトの葉が全体的にしおれる
ミニトマトの葉が枯れる状態で、株全体や葉がしおれている状態です。
- 葉が内側に丸まっている
- 毎日水やりをしているのにしおれる
- ミニトマトの成長点(上部)だけがしおれる
- 片側の下葉がしおれる
- 下部の葉が部分的にしおれ、葉のふちが上側に巻いている
- 青々としているが、日中しおれる
葉がしおれている状態は、すぐに回復できる原因もあれば、回復が不可能な原因もあります。
ミニトマトの葉がしおれている状態にも、様々な症状がありますので、まずはじっくりと葉を観察してみてくださいね。
ミニトマトの葉が茶色くなる
ミニトマトの葉が枯れる状態で、葉が茶色くなっている状態です。
- 葉先だけが茶色くなる
- 茶色い斑点ができている
- 葉や茎が茶色になり、葉のふちが丸まっている
- モヤモヤした茶色い跡ができている
ミニトマトの葉が枯れる状態で、葉に茶色の斑点やモヤモヤした跡が出ている時は「病気」が原因と考えられます。
ミニトマトの葉が枯れる時に、葉が茶色になっている状態は、復活が難しい状態です。
茶色い葉を残したままにしていると、風通しが悪くなるため、他の病気にかかりやすくなってしまいます。
枯れて茶色くなってしまった葉は、残さずに取り除きましょう!
ミニトマトの葉が黄色くなる
ミニトマトの葉が枯れる状態で、葉が黄色くなっている状態です。
- ミニトマトの下葉だけ、葉が全体的に黄色くなる
- ミニトマトの株全体が黄色くなる
- 一部の葉だけが黄色くなる
- モヤモヤした黄色の斑点が出ている
ミニトマトの葉が茶色になる前の段階が、葉が黄色くなっている状態です。
葉の全体や下葉が黄色くなっている状態は「生理現象」のことが多く、一部の葉だけが黄色くなっている状態は、主に「害虫被害」が考えられます。
葉が茶色くなっている時と同様、黄色くなっている葉を残したままにしておくと風通しが悪くなるため、取り除いてくださいね。
枯れた葉の取り方は、枯れている葉の付け根から清潔なハサミで切ります。
葉先だけが枯れている時は、葉先だけをハサミで切り取りましょう。
ミニトマトの葉が枯れる原因と対処法は?
ミ二トマトの葉が枯れる状態は「しおれる」「黄色くなる」「茶色くなる」と、前章で説明したとおりですよね。
ミニトマトの葉が枯れる原因の大半は、日照不足や水の与えすぎによる多湿、風通しの悪さがあげられます。
トマトの原産地は南米のアンデスで、雨が少なく強い日の光と、昼夜の温度差がある乾燥した気候の地域です。
ミニトマトは乾燥や日光を好み、多湿を嫌うため、梅雨時期の多湿や蒸れに注意が必要なのです!
日本ではどうしても避けられない梅雨は、ミニトマトにとって過ごしにくい時期なのですね!
ではいよいよ、気になるミニトマトの葉が枯れる原因と対処法を、詳しく説明しましょう。
葉がしおれる原因と対処法
ミニトマトの葉がしおれる原因は、全部で6つあります。しおれると一言でいってもよく観察してみると、しおれ方も様々です。
葉がしおれている状態 | 原因 | 対処法 |
葉が内側に丸まっている | チッソが多い | 肥料過多のために起こるので、表面の土を取り除き、ひたすら水をあげる |
毎日水やりをしているのにしおれている | 水の与えすぎ、多湿による根腐れ | 土が乾いていることを確認してから、水をあげるようにする |
上部だけがしおれる | 水分不足 | 乾燥させ過ぎも成長できない まずは水をたっぷり与える |
片側の下の葉がしおれる | 萎(い)ちょう病 | 土壌消毒 連作をしない |
下部の葉が部分的にしおれ、葉のふちが上側に巻いている | 半身萎ちょう病 | 土壌消毒 連作をしない |
青々としているが、日中に全体がしおれる | 青枯病 | 土壌消毒 連作をしない |
葉がしおれる原因の大半は、水の与え過ぎによる多湿で根が傷むことで、水分や養分を吸い上げることができなくなっている状態です。
実は、私も初めてミニトマトをプランター栽培したときに、葉がしおれてしまいました。
葉が枯れるから水が足りないのかと思って、さらに水を与えてしまったところ、ミニトマトを枯らしてしまったのです。
ミニトマトを楽しみにしていた子供たちと、枯れてしまった株を見て、すごくがっかりした悲しい思い出の一つです。
私のように悲しい思いをしないように、プランター栽培の場合は、特に水のあげ方に注意してくださいね。
葉が茶色になる原因と対処法
ミニトマトの葉が茶色くなる原因は、全部で4つあります。特に注意が必要なのは「トマトサビダニ」による害虫被害です。
葉が茶色になっている状態 | 原因 | 対処法 |
葉先だけが茶色くなる | カリウム不足 | 症状が出ている葉を取り除く カリ系肥料の葉面散布 |
茶色い斑点がでている | 斑点病 | 症状が出ている葉を取り除く 農薬使用(葉を取り除いても症状が治まらない時) |
葉や茎が茶色になる 葉のふちが丸まる 葉裏が銀白色になりテカテカする | トマトサビダニ | 農薬で駆除する 茎まで茶色くなってしまうと手遅れ |
モヤモヤした茶色い跡がでている | 灰色かび病 輪紋病 | どちらもカビが原因なので、殺菌剤を使用する 風通しを良くする |
ミニトマトの葉が茶色くなってしまう状態は、ミニトマトがかなり危険な状態にあることを示しています。
早めの対応をすることと、農薬や殺菌剤などの薬剤を使用することも否めません。
できるだけ無農薬にこだわりたいと考えるのが、家庭菜園ですが、家族みんなで楽しみにしているミニトマトが枯れてしまっては、元も子もありませんよね。
農薬といっても危険なものばかりではありませんし、毒性のない農薬もあります。
使い方や容量をしっかりと確認して、適正な使用方法を守ってくださいね。
葉が黄色くなる原因と対処法
葉が黄色くなる原因は、全部で4つあります。葉が黄色くなる状態は、まだ回復できる可能性がありますので、早めの対処をおすすめします。
葉が黄色くなっている状態 | 原因 | 対処法 |
下葉だけが全体的に黄色くなる | 老化 | 黄色くなっている葉を取り除く |
ミニトマトの株全体が黄色くなる | 肥料不足や水分不足 根の傷み | 追肥をする(薄めた液体肥料) 養生する |
一部の葉だけが黄色くなる | 害虫被害(ハダニやアブラムシ) | 害虫を防除する |
モヤモヤした黄色の斑点が出ている 葉の裏側にビロード状のカビ | 葉かび病 | 多湿を避け、風通しを良くする 農薬で消毒 |
ミニトマトの葉全体が黄色くなる状態は、老化によるものが大半です。
ミニトマトに限らず、植物は葉で光合成をして養分を蓄え、花や実をつけます。
役目を終えた葉は黄色くなり、やがて茶色くなって枯れていきますので、ミニトマトに問題はありませんが、必ず取り除きましょう。
一方、葉の一部だけが黄色くなっている状態は「害虫被害」の可能性が高いです。
害虫は、葉の裏側にひそんでいますので、黄色くなっている葉の裏側をよく観察してみてくださいね。
ミニトマトは始めに説明したとおり、日光を好み、多湿を嫌う植物です。
葉が枯れる前の予防策は、日照時間が長く、風通しの良い場所で栽培することです。
特に注意が必要な多湿を避けるには、トマト用の土を使うことと、プランター栽培でしたら、水の良いスリット鉢を使うことです。
他にも、ミニトマトがかかりやすい病気はたくさんありますので、葉が枯れる状態はミニトマトからのSOSだということを忘れないでください。
まとめ
- ミニトマトの葉が枯れるのは、大きく分けて「しおれる」「茶色くなる」「黄色くなる」の3つがある
- ミニトマトの葉が正常な時の状態は「茎の太さが1~1.2センチメートル」「お皿を伏せた程度の曲がり具合」「葉の下側に少しだけ巻いている」
- ミニトマトの葉が枯れる状態でしおれている時の大半は「日照不足」「水の与えすぎ」「風通しの悪さ」が原因
- ミニトマトの葉が枯れる状態で茶色になる時の大半は「肥料不足」「かび」「ダニ」が原因
- 葉が枯れる状態で、茶色くなっている時は、ミニトマトがかなり危険な状態
- ミニトマトの葉が枯れる状態で黄色になる時の大半は「老化」「害虫」が原因
- 茶色や黄色くなったミニトマトの葉は、病気予防のため、そのままにせず取り除くこと
- ミニトマトは、日光を好み、多湿を嫌う植物である
- ミニトマトの葉が枯れるのを、予防するには「水はけの良い土」「風通しのよい場所」「日照時間が長い場所」を意識すること
ミニトマトの葉が枯れる原因や対処法を、詳しく説明しましたが、いかがでしたか?
これからミニトマトの栽培を始めようと考えているあなたには、ぜひトマトの葉が枯れる原因を知っていただいて、これからのミニトマト栽培に役立ててくださいね。
もちろん、ミニトマトの葉が枯れてしまって困っているあなたにも、葉が枯れる原因を知っていただけたら幸いです。
私も、子供たちと一緒にミニトマトのプランター栽培を、楽しく続けていこうと考えています。
自分たちで、一生懸命育てたミニトマトの味は、また格別ですよね♪
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