あなたはカブトムシの卵をみたことがありますか?私は飼育経験がないのですが、祖父母の家が山奥にあるので虫取りをした経験はあります。
ですが、卵は今まで見たことがありません。虫の卵を見つけるのは簡単なことではないですよね。
カブトムシは、卵をどこに産むのでしょう?卵をどこに産むのかは育つ環境によって変わってきます。
自然の中にいるカブトムシは腐葉土などの中に卵を産みます。堆肥に産むこともありますよ。
あなたがカブトムシを飼育しているなら、卵は昆虫マット(飼育用の土など)の中に産みます。
卵をどこに産むのか詳しく解説するので、ぜひ探してみてください!
カブトムシが産む卵の数や大きさ、育て方も一緒に紹介します♪
この記事を読めば、卵から幼虫に変態していく様子も楽しむことができますよ!
カブトムシは卵をどこに産む?
あなたはカブトムシが卵をどこに産むのか知っていますか?
卵をどこに産むのかは、カブトムシが育つ環境によって変わります。
自然の中では「腐葉土の中や落ち葉の下」、飼育している場合は「昆虫マット(飼育用の土やおがくず)の中」に卵を産みます。
少し湿り気のある土、ふかふかの土を好みます♪緑が生い茂る場所や泥のような粘着質の土、硬い地面には産みません。
以下で具体的な発見例とともに詳しく解説していきます!
自然の中から探す場合
自然の中にいる天然カブトムシは腐葉土の中や落ち葉の下に卵を産むことが多いです。
森や雑木林などにある湿ったふかふかの土がある場所が狙い目ですよ。
乾燥した土、固い地面には卵を産みません。産卵は8月の中頃で、天然カブトムシのメスはほぼ確実に卵を産みます!
メスのカブトムシを見つけたら付近に卵を産んでいることがあるかもしれません。
堆肥や朽木(くちき)に卵を産むケースもあるようです。朽木とは腐った木のことで、シイタケ栽培が終わった「ホダ木」にも産むことがあります。
産卵より早い時期にメスを捕まえた場合は飼育ケースで卵を産むので、「飼育している場合」の中で紹介する場所を参考に探してみてください♪
天然のカブトムシは思わぬ場所に卵を産むこともあります。
例えばおがくずを購入した際に、袋に中からかじったような小さな穴が空いていて、中からカブトムシの幼虫が出てきたということもあるようです!
これはふかふかのおがくずを梱包する前に、天然のカブトムシがおがくずを気に入り卵を産んでいたためだと考えられます。
飼育のために購入したおがくずの袋を開けて、中から丸々と太った幼虫が出てきたらラッキーですね♪
また、堆肥(牛のフン)や、栗の木、桃の木から毎年幼虫が出てくるという体験談もありました!
牛のフンから出てくる事例があるのは衝撃でした…。私が発見したら、少し触るのをためらってしまうかも。(笑)
ですが確かに堆肥は柔らかいので、産卵にはいい環境であることは間違いありません!
8月の産卵時期付近におがくず、堆肥などを調べると、カブトムシの卵を発見できるかもしれませんよ。
飼育している場合
あなたがカブトムシのメスを飼育している場合、卵は「昆虫マット(飼育用の土やおがくず)の中」に産みます。
飼育している場合の方が卵は見つけやすいですね。
透明な飼育ケースに昆虫マットを敷いている場合は、真横から卵を確認できることもあります。
卵が産みやすいようにふかふかの湿り気のある土を用意してあげると自然の環境に近づけることができますよ。
産卵するときは、カブトムシが自分で地面を踏み固め準備をします。
また、飼育しているカブトムシは、土の中ではなく表面に卵を産むこともあります。
表面に産んでいる場合は土の中より確認しやすいですね。
しかしそのままにしておくとメスが自分の卵に衝撃を与えてしまったり、踏んでしまったりすることがあるため生存率が低くなります。
これは卵の数とも関係があるので、詳しくは次の章で解説していきます。
カブトムシが卵をどこに産むのかは、自然の中でも飼育ケースの中でも共通して「湿ったふかふかの土」だということがわかりましたね。
カブトムシの卵は数が多い⁉︎大きさや色は?
あなたはカブトムシがいくつ卵を産むかご存じですか?カブトムシは1匹あたり10~30個、多い時は100個もの卵を少しずつ産みます‼︎
結構数が多いので驚きますよね。私も調べてみてびっくりしました!
ちなみに卵を100個産むのは、土の質や気温、湿度など、生育環境がかなり整っている場合に限るようです。
100個もの卵を産んだら、カブトムシがかなり快適な環境で生活できている証拠でもありますね♪
卵の数とともに、大きさや色の変化まで詳しく解説していきます。
卵の数が多いのには理由がある⁉︎
カブトムシの卵は数が多いですが、自然の中もしくは飼育環境によっては、卵が20個あると仮定した場合生き残れるのは2~3個しかありません。
生き残れる卵の数を知ると、いかにカブトムシの卵が繊細かわかりますね。
自然の中でかえらない卵がある理由として、環境の変化に弱いことが挙げられます。
土の温度や湿度が大きく影響するのですね。これは他の生物にも同じことがいえます。
環境の変化に弱いからこそ、少しでも多くの個体が残せるように多くの卵を産むのですね!
確かに他の生き物と比べてみると、虫は卵を多く産むイメージがあるので納得です!
また、もう一つの理由としては、カブトムシの成虫が卵を踏んで傷つけてしまうことが考えられます。
卵に触れてしまったり、踏んでしまったりするのは故意ではなく自然なことのようです。
生態系のバランスが保たれるためにも必要なことなのかもしれません。
卵を分けると生存率が上がる
もしあなたが、より多くの卵を孵化(ふか)させたい場合は、カブトムシの卵を成虫のいる飼育ケースと分けることをおすすめします。
卵が飼育ケースにあると確認できたら、なるべく早く成虫とは別のケース(プリンカップなど)に移してあげましょう。
卵を分けることで、カブトムシの成虫が卵を傷つけたり、踏んだりしてしまうことを防げます。
多くの卵を管理するのは大変ですが、全ての個体が成虫になった時の達成感は計り知れませんね‼︎
卵が無事孵化して幼虫に成長したら、また飼育ケースに戻してあげてください。
卵が多すぎて飼育できない場合
あなたが、卵が多すぎて飼育できないと考えた場合は、そのまま成虫と分けずに同じ飼育ケースで飼育する方法もあります。
「え?卵をわざとダメにするの⁉︎」と思われるかもしれません。
少し残酷に感じるかもしれませんが、卵が成虫と同じ空間にいるのは自然なことなので心配しすぎる必要はありませんよ。
そのまま管理できない環境で、増えてしまったカブトムシを野外に放すと自然の生態系を壊してしまう可能性があります。
もし野外に放す時は、なるべくカブトムシを捕まえた同じ場所に放すようにしてください。
場所によってはカブトムシの種類や生育環境が違うため、生態系を壊すだけではなく、放したカブトムシが生きていけないこともあるからです。
どのような生き物でも、責任を持って飼育しながら、成長を楽しめるといいですね。
カブトムシの卵は大きさが変わる⁉︎
カブトムシの卵は大きさが変わり、産卵直後は約1.5mmですが、孵化(ふか)直前になると約5mmまで大きくなります!
私はニワトリの卵のように大きさは変わらないものだと思っていたので、調べてびっくりでした!
産卵したばかりのカブトムシの卵は爪の先ほどの大きさなのでかなり小さいですね。
小さいので少しの衝撃、温度変化でダメになってしまうことも…。
次の章でお伝えしますが、産まれたばかりの卵を見つけた時は特に慎重に扱う必要があります。
最初は約1.5mmの卵ですが、孵化直前には約5mmまで大きくなります!
5mm程度の大きさになれば、孵化ももうすぐです。
こまめに観察していると、幼虫が卵からかえる貴重な瞬間を見られるかもしれません♪
私は3歳の息子がいるので、これから一緒に観察を楽しめそうです!
色や形の変化
カブトムシの卵は大きさだけではなく、色や形も変化していきます。
色は、産まれたての真っ白から徐々に黄色やオレンジ色に変化していきます。
色が白から黄色になってくると、「あれ?大丈夫かな?」と心配になりますが、これは卵がしっかり育っているサインでもあるので安心してください。
黄色に変化せず、白いまま膨れ上がったように大きくなっている場合は、カビが生えてしまい失敗した可能性があります。
カビが生えてしまった卵は気づいた時点で取り除きましょう。
カブトムシの卵は、形も細長い楕円形(だえんけい)からピンポン玉のようなまん丸な形に変化していきます。
カブトムシの卵は育て方に注意が必要⁉︎
第2章でカブトムシは卵を多く産むことがわかりましたが、とても繊細であるとお伝えしました。
卵の育て方は環境を整え、なるべく触らず放置することが一番です!
育て方に気をつけることで、より多くの卵を孵化させることができます。
以下で手順とともに詳しく解説していくので、ぜひ探してみてください!
飼育グッズの用意
「卵が見つかった!」、または「天然カブトムシのメスを捕まえた!」という時は卵を産むので、まず以下のものを用意しましょう。
- 清潔な飼育ケースまたはプリンカップ
- カブトムシの幼虫用マット
- 霧吹き
- プラスチックスプーン
- 爪楊枝
個別に卵の孵化の様子をじっくり観察したい場合は、プリンカップが便利です。ネットでも簡単に大量購入することができますよ!
市販の幼虫マットは事前に「ガス抜き」という作業が必要です。
ガス抜きは発酵臭を飛ばす作業のことで、開封後新聞紙やビニールなどの上にマットを広げ、1~7日ほど置いて発生したガスを抜きます。
マットが山の土のような匂いになればガス抜きが完了した合図です!
ガス抜きが完了したマットに霧吹きで加湿をし、手で丸められるくらいの水分量になったら飼育ケースまたはプリンカップに入れ準備完了です。
プラスチックスプーンと爪楊枝は、卵を移動させる時に使用します。
卵を引っ越したら放置⁉︎
卵の飼育環境を整えたら、いよいよ卵を移動させます。
卵を移動させる際に大切なのは、素手では触らず、とにかく優しく慎重に扱うことです!
カブトムシの卵は、温度や衝撃にとても敏感です。
素手だと温度が高すぎて卵がダメになってしまう確率が高まってしまいます。
卵の様子を観察したい場合、最初に飼育ケースやプリンカップの側面とマットの間に爪楊枝で隙間を作ります。
作った隙間に卵を入れると、側面の透明な部分から卵が孵化する様子を観察できます。
隙間を作ったら、用意したプラスチックのスプーンを使い優しくすくい上げて移動させます。
卵を隙間にそっと落としたら上から土をかけて完了です!
最適な気温は20度台なので、気温の上昇や土の乾燥を防ぐためにも、直射日光の当たるところには置かずに、涼しい場所で管理をしましょう。
卵の引っ越しが完了したらそのまま放置するのが正しい育て方です。
卵はおよそ10日から2週間ほどで孵化して幼虫になるので、ぜひじっくりと観察してみてください♪
まとめ
- カブトムシがどこに卵を産むのかは、育つ環境によって変わる
- 自然の中にいるカブトムシは、腐葉土の中や落ち葉の下に卵を産み、堆肥に産むこともある
- 飼育されているカブトムシは昆虫マット(飼育用の土やおがくず)の中に卵を産む
- カブトムシは1匹あたり10~30個、多い時は100個もの卵を少しずつ産む
- たくさんの卵を産むが、卵の環境によっては20個のうち、生き残れるのは2~3個のみ
- より多くの卵を孵化(ふか)させたい場合は成虫と分ける。卵が多すぎる場合は成虫と同じ飼育ケースの中で飼い続けると自然に近い環境になる
- 卵は徐々に大きくなり、色は白から黄色、形は細長い楕円形(だえんけい)からまん丸になっていく
- カブトムシの卵は飼育環境を整え、なるべく触らず放置するのが一番良い
- 卵の飼育に必要な道具は「清潔な飼育ケースまたはプリンカップ」「カブトムシの幼虫用マット」「霧吹き」「プラスチックスプーン」「爪楊枝」
- ガス抜きをして湿らせた幼虫マットをケースに入れ、卵を移動させたら涼しい場所に置いて触らずにそのままにしておくと10日から2週間ほどで孵化する
カブトムシが卵をどこに産むのか分かれば、傷つけないようにそっと見守ることができますね。
また、自然のカブトムシが卵をどこに産むか知っていると広い森の中でも見つけやすいです!
カブトムシが好む、湿ったふかふかの土がある環境を作ってあげてくださいね!
私も早速息子とカブトムシを探して、一緒に卵を観察してみたいと思います♪
コメント