銀座伊東屋本店は、2015年6月16日にリニューアルオープンをしたのですが、そのリニューアルが残念と言われています。
昔ながらの銀座伊東屋が好きだったファンからは、取り扱っている商品がもはや文房具ではないという意見も多々あり、そういったファンにとっては残念なのかもしれません。
しかし、私は銀座伊東屋のリニューアル後、残念だとは感じませんでした。
実際は、おしゃれなカフェや野菜工場やドリンクスタンドなどが新しくできて、ただの文房具屋ではなく銀座のおしゃれなスポットとして多くの人から支持されています。
今回は、銀座伊東屋のリニューアルが残念じゃないポイントを考えてみました。
銀座伊東屋は残念なリニューアルをしたのか⁉︎
銀座伊東屋といえば、1904(明治37)年創業の老舗文房具屋で、本店銀座の他にも横浜本町に路面店があります。その他、全国の百貨店などにもテナント展開している有名文房具店です。
その銀座伊東屋のリニューアルが、古くからのファンに残念と言われています。
それは、昔の老舗文房具屋の面影が全くなくなってしまい、おしゃれな今風ショップになってしまったことが、昔のファンの反感を買ってしまったというのが理由です。
取り扱っている商品も文房具の枠を超えたものが多々あり、そういったことも昔のファンにとっては違和感のようです。
老舗文房具屋であるがゆえに、リニューアル以前のたくさんの文房具を置いていた頃、あのごちゃごちゃした感じの方が好きだったという意見も見られました。
それではリニューアル後はどんなお店になったのか、フロアを1つずつご紹介していきます。
銀座伊東屋G.Itoyaフロアガイド
銀座伊東屋は全部で地下1階~12階あります。地下1階はホールになっており、時期ごとに様々なイベントをやっています。
また、9階は銀座伊東屋スタッフのバックスペースになっているため、店舗としては開放されていません。
それでは各フロア、何を取り扱っているのか見ていきましょう。
インフォメーションや少しのグリーティングカード。ドリンクバーのDrinkもあり。
グリーティングカード、便箋、封筒、ステッカー、慶弔品、はがきなど。Write & Postという手紙を書くデスクとポストのコーナーもあり。
筆記用具、ハサミ、のり、ホチキスなど机まわりのもの
手帳、手帳筆記用具
バッグ、ノマドスペース
キッチンリビング用品、バストイレ用品
竹尾見本帖(紙の専門店)
デザインペーパー、ペーパークラフト、クラフト教室、ラッピング制作
ビジネスラウンジ(予約制)
野菜工場FARM
カフェstylo
上の階へいくほど、本当に文房具屋なのか分からなくなるラインナップでしたね(笑)。
ここだけ見れば、リニューアルが残念と言いたくなる気持ちも分かるような気がします。
しかし、実はこの本店以外にも別館があり、そちらもぜひ注目していただきたいです。
伊東屋別館K.Itoyaのフロアガイド
別館であるK.Itoyaは文房具メインの店舗として、本店すぐ近くにひっそりとあります。
筆記用具(ペンなど書くものが中心)
ノート類
文房具(ポストイットなどのオフィス用品)
画材(4階はペンや色鉛筆などで、5階は絵の具中心)
地球儀、インテリア小物
ラインナップはいわゆる文房具屋で売っているものばかりで、実用的なものが多い印象でした。
今までの文房具屋としての銀座伊東屋が好きだった人にも、満足してもらえそうな文房具の世界が広がっているように私は感じました。
特に2階のノートフロアでは、紙の試し書きが出来るコーナーがあります。
ペンの試し書きならよく目にするのですが、紙は初めて見たのでとてもびっくりしました。
いかがですか?本館は一見すると文房具店ではないようになってしまいましたが、その分別館でしっかりと文房具好きにも満足してもらえるような店舗作りがされていると感じませんか?
そして、古くからのファンに残念と言われてしまう本館G.Itoyaですが、おしゃれなリニューアルによって新たなファン層を獲得できるお店になっています。
次の章では、本館のおすすめであるカフェについてお伝えしていきますね。
銀座伊東屋のカフェはこだわりがすごい‼︎
銀座伊東屋のリニューアル後の目玉は何と言っても「CAFE Stylo(カフェスティロ)」でしょう。
銀座本店最上階にあり、サンフランシスコスタイルのおしゃれなカフェです。
文房具屋の1フロアにあるただのカフェですが、大きく3つのこだわりポイントがあります。
それは「使用する野菜をビル内で栽培」「主食にもなる豪華なサラダ」「文房具店員の作る自家製レモネード」です。1つずつ見ていきましょう。
使用する野菜をビル内で栽培
銀座伊東屋の12階にはカフェがありますが、その下11階には野菜工場FARMがあります。
ここではフリルレタス、ルッコラ、ミント、ケールなどの葉物野菜を水耕栽培しています。
水耕栽培とは、土を使わず水で育てる方法で、都会のビルの中でも野菜を育てたりすることに向いた手法です。
無農薬で育てているので、体にも優しい野菜を使うことができる仕組みになっています。
ちなみに、この野菜工場は11階に行けば誰でも栽培の様子が見学できるようになっており、ちょっとした社会科見学の気分が味わえます。
主食にもなる豪華なサラダ
ビル内で栽培した野菜をたくさん使って、アメリカのようにサラダだけでお腹いっぱいになるようなメニューを作るようにしたそうです。
値段も安いもので1000円を超えるものから高いもので2000円ほどするものもあり、その分ボリュームたっぷりに仕上がっていました。
こだわりのレモネード
実は、文房具屋なのにレモネードシロップの開発を、リニューアルの際行いました。
なぜレモネードを販売しようと思ったかというと、銀座を利用する人たちにさわやかな気持ちになってもらう飲み物を提供したいと考えたからだそうです。
リニューアル当時、レモネード専門店はほとんどありませんでしたが、その時の社長の着想もありアメリカの昔ながらのレモネードシロップは試行錯誤の末誕生しました。
私も昔、初めてアメリカでレモネードを飲んだ時、こんな美味しい飲み物がこの世の中にあったのかと感動したので、銀座伊東屋に行ったらぜひ飲んでみたいと感じました。
このこだわりのレモネードは1階のドリンクバーでも購入することができるのですが、このカフェstyloでも楽しむことができます。
いかがですか?文房具屋としての魅力ではないですが、銀座のおしゃれスポットとしてはとても魅力的な場所ではないでしょうか?
このような企業努力が、新たなお客さん(私も含め)の獲得を達成していると感じました。
銀座伊東屋のボールペンは名入れができる‼︎
銀座伊東屋のオリジナル商品として有名なのが、ロメオNo.3ボールペンではないでしょうか。
もとはオリジナルの万年筆として販売していましたが、現代のビジネスシーンでの使用に合わせてボールペンが開発されて今の形になり販売されています。
見た目が美しいのはもちろん、3つの素晴らしいポイントがあるのでご紹介します。
- 軽やかな書き心地があり、長時間使っても疲れない
- インクが滑らかに出るので、筆圧を強くしなくてもキレイに文字を書くことができる
- カチっというノック音なく、回すことによって優雅にペンを出すことができる
さすが老舗文房具屋オリジナルのボールペンは実用性に優れたものであることが分かりますね。
そしてこのボールペンはプレゼント用として購入されることも多く、名入れをすることができるのです。
銀座伊東屋では、店頭でボールペンの名入れに対応しており、早ければ数時間で完成しその日中に持ち帰ることができるようです。
また、オンラインでも名入れサービスは行なっているので、店舗に行かなくても購入可能です。
以前、私の父に高級なボールペンをプレゼントしたのですが(他にプレゼントが思いつかずその時は苦肉の策でした)、思った以上に喜んでもらえました。
もしこの時、銀座伊東屋のサービスを知っていれば、利用していたかもしれません。
銀座伊東屋の魅力は店舗のおしゃれさだけではなく、商品も素晴らしいものと取り扱っているということがわかりましたね。
まとめ
- 銀座伊東屋は残念ではない‼︎
- リニューアル後は本店と別館がありそれぞれ違う役割を果たしている
- 銀座伊東屋本店はおしゃれな銀座のスポットとして新規のお客さんを獲得している
- 昔ながらの文房具屋として好きだったファンからは反感を買ってしまったため、残念と言われる要になってしまった
- 別館は昔ながらのファンからも愛される豊富な品揃えがある
- 本店のカフェで提供されるサラダはビル内で栽培されたこだわりの一品
- レモネードも銀座伊東屋のスタッフが独自の開発をした素晴らしい一品
いかがでしたか?全く残念なリニューアルではないことがわかっていただけましたか?
みなさんもぜひ、銀座伊東屋本店に足を運んでみてくださいね。
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