あなたは、ズボンの数え方が形状によって変わることをご存じですか?
ズボンを買うために店員さんと話しているとき「ズボンの数え方ってなんだろう?」と、疑問に思ったことがあります。
もし、間違って使ってしまっていたら恥ずかしい!と思い、ズボンの正しい数え方について調べました!
ずばり、ズボンの数え方は裾の長さで変わり、裾の長いズボンは「本」、「着」で数え、裾の短いズボンは「枚」、「着」で数えます。
英語では、下半身に身につけるものは複数形が多いため、「pair(s) of」で数えます。
また、他の言語でのズボンの数え方や、ズボン以外の衣服はどのように数えるのかも詳しくお伝えします!
ズボンの数え方を正しく知っておけば、買い物をするときに恥ずかしい思いをすることなく、店員さんと会話することができますね♪
ズボンの数え方とは?
ずばり、ズボンは裾の長さによって数え方が変わります。
裾の長いズボンは「本」、もしくは「着」と数えます。
裾の短いズボンは「枚」、もしくは「着」と数えます。
裾の長いズボンは、縦半分に畳んだ際に細長くなることから「細長いものを数える」ために用いる「本」を使用することがあります。
裾の短いズボンは、畳んだときに薄くなることから「平たいものを数える」ために用いる「枚」を使用することが多いようです。
ズボンは履くものですが、洋服を数えるときに使用する「着」はズボン全般に使えます。
逆に、足に履くものだからと、靴などを数えるときに使用する「足」は使用しませんので、注意しましょう。
無意識に使っている単位でしたが、「細長いもの」や「平たいもの」など、形状によって数え方が変わるのは、日本語の難しいところであり、面白いところでもありますね!
あなたも、今日からズボンの数え方を使い分けてみてくださいね。
ズボンの数え方は英語などの他言語でどう言うの?
裾の長いズボンは「本」、「着」と数え、裾の短いズボンは「枚」、「着」と数えることがわかりました。
では、ズボンの数え方を英語ではどのように言うのでしょうか。
英語では、下半身に身につけるものは複数形で表現されているものが多いため、複数形を数えるときの「pair(s) of」を使います。
どうして複数形で数えるのか、さらに中国語や韓国語などの他の言語ではどのように言うのでしょうか。
気になったので、調べてみました。あなたもぜひ参考にしてくださいね。
英語では
英語の場合は、「pair(s) of」を使ってズボンを数えます。
ズボンはアメリカ英語で「pants」、イギリス英語で「trousers」と言います。
英語では、下半身に身につけるものは複数形で表現されているものが多いようです。
「pants」が複数形なのは、下記の2つの説があるようです。
- 靴と同じように、左右それぞれ分かれているため、複数形にしているという説
- 2枚の布を組み合わせる製法から、複数形にしているという説
靴は一般的に2つで1セットとして使用するため、日本でも2つを合わせて1足と数えますが、同じような感覚でしょうか。
そのため、英語でズボンを数えるときには「pair(s) of」を使用します。
ズボンが1本の場合は、「one pair of pants(trousers)」です。
ズボンが2本の場合は、「two pairs of pants(trousers)」です。
英語には日本語のように数え方の単位はないので、シンプルですね。学生時代に習った複数形の復習にもなって勉強になりました。
あなたも海外旅行などに行って英語で会話する際は、意識してみてくださいね!
中国語では
中国語の場合は、「条」を使ってズボンを数えます。
日本語で数え方として使う「枚」「本」などを「助数詞」と言いますが、中国語でも同じように数え方に使用する単位を「量詞」と言います。
シャツなどの洋服を日本語では、「着」「枚」などで数えますが、中国語では「件」を使用します。
日本語でズボンは細長いので「本」と数えるのと同じように、中国語でもズボンは細長いものを数えるための「条」を使用するようです。
ただし、日本語では裾の短いズボンは「本」とは数えないと前述しました。また、スカートを「本」で数えることはあまりしませんよね。
しかし、中国語では、裾の長い短いにかかわらず、ズボンやスカートは細長いものとして「条」を使用するようなので、注意が必要です。
中国から漢字などが日本に入ってきたことによるものか、日本語と考え方などが似ていますが、使用する漢字が異なっていたり、読み方が違うので逆に難しく感じてしまいます…。
けれど、一番使っている人口が多い言語ですし、耳にする機会も多い言語ですので知っておいて損はないですね!
韓国語では
韓国語の場合は、「벌(ポル)」を使ってズボンを数えます。
韓国語でも、日本語と同じように「助数詞」があります。
韓国語で日本語の「着」にあたるのが「벌(ポル)」のようです。ズボンも「벌(ポル)」と数えます。
ただし、薄いものを数える「枚」にあたる「장(チャン)」というものもあり、薄手のシャツなどはこちらを使用するようです。気をつけてくださいね。
韓国語は、ハングル文字が記号のようで難しそうだと思っていたのですが、ちょっと調べてみたところ日本語と似通っている部分もあり、勉強してみるのも面白そうだなと興味が湧きました!
ズボン以外の衣服の数え方で使う単位は?
日本語でのズボンの数え方、さらには英語、中国語、韓国語のズボンの数え方をお伝えしました。
それでは、ズボン以外の衣服ではどのような単位が使われているのでしょうか。
ズボン以外の衣服は、「枚」、「着」、「組」の単位を使って数えます!
アパレルショップなどで、店員さんと話すときに恥ずかしい思いをしないためにも、ここでいろいろな衣服の数え方をマスターしておきましょう!
「枚」を使う衣服
上半身のみに身につける薄手の衣服、下半身のみに身につける薄手の衣服を数える場合には「枚」を使用します。
- 例)シャツ、スカート、下着類など
「着」を使う衣服
厚手の衣服や全身を覆うような衣服を数える場合には「着」を使用します。
しかし、ズボンにも「着」が使えると前項でお伝えしたとおり、洋服全般に「着」は使えるようです。
ちょっと単位がわからないな…という衣服の場合は、「着」を使用しておくのが無難かもしれません。
例)ジャケット、コートなど
「組」を使う衣服
セットで使用するような衣服は「組」で数えます。
カーディガンとインナーがセットで売られている衣服や、上下セットで販売している衣服などが該当します。
例)アンサンブル、下着セットなど
ちょっと変わった数え方の衣服
スーツは上下分かれているものがほとんどだと思いますが、通常セットで使用することから全身を覆うとみなすのか、「着」が使用できるようです。
また、上下分かれていてセットで使用することから、「組」も使用できます。
ワイシャツやネクタイなども含める場合は、「組」を使用しましょう。
下着のパンツについては、パンツ一丁とよく聞きますが、「枚」、「丁」が使用できるようです。
ただし、ズボンを「丁」で数えるのは誤りですので、注意してくださいね。
パンツのみを「丁」と数えるのは、ふんどしの名残で、身につけた姿が「丁」に似ていたからという説があるようです。
着物は「1枚」と数えます。しかし、着物には帯や足袋などを一緒に使用しますよね。
気になったので、調べてみました。変わった数え方のものを紹介します。
帯は「本」を使用します。しかし中国語で細長いものを意味した「条」を使ったり、「筋」を使うこともあるようです。
袴は現在、「枚」で数えることが多いようですが、元々は「腰」を使っていたようです。
着物や帯、袴など和装品と呼ばれる日本ならではのものは、特有の数え方が多く興味深かったです。気になった方は、ぜひ調べてみてくださいね。
まとめ
- ズボンの数え方は裾の長さによって変わり、裾が長いズボンは「本」、「着」と数え、裾が短いズボンは「枚」、「着」と数える
- 英語では下半身に身につけるものは複数形が多いため、「pair(s) of」で数える
- 中国語ではズボンは細長いものを数えるときに使用する「条」で数える
- 韓国語では「벌(ポル)」が日本語で言うところの「着」にあたり、ズボンは「벌(ポル)」を使って数える
- 「枚」を使って数える衣服には、シャツ、スカート、下着類などがある
- 「着」を使って数える衣服には、ジャケットやコートなどがある
- 「組」を使って数える衣服には、スーツやアンサンブルなどがある
この記事では、日本語でのズボンの数え方から、英語、中国語、韓国語でのズボンの数え方、ズボン以外の衣服の数え方についてお伝えしました。
各言語でのズボンの数え方については、各国ごとのとらえ方に特徴が出ていて面白いですね。
ズボン以外の衣服の数え方についてもお伝えしましたが、あなたは日常的に正しい数え方を使えていたでしょうか。
この記事を読んで、「全然知らなかった!」「間違って使っていた!」というあなたも、アパレルショップの店員さんなどと会話するときに自信を持てますね。
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