あなたは産後の大変な時期に、ママに寄り添ってくれるサービスがあることをご存じですか?
宿泊型の産後ケアは、体調の不調や育児の不安を解消して、疲れた産後のママを癒してくれますよ。
出産が終わり、心も身体もヘトヘトの状態から、産後は始まります。
はじめての育児は、わからないことがたくさんあって、不安でいっぱいですよね。
私は、宿泊型の産後ケアを知らずに、2度産後を経験しました。
私のように、知っていれば利用したかった…と後悔しないように宿泊型の産後ケアについて、ご紹介しますよ!
また、名古屋市のケースを例に、各自治体から出る補助や、上の子がいる際の産後ケア活用方法についても、ご紹介します。
産後が不安で、宿泊型の産後ケアを利用しようか悩んでいるあなたに、ぜひ一読して欲しい記事となっていますよ。
産後ケアの宿泊型施設とは!?
産後ケアの宿泊型施設とは、 産後のママと赤ちゃんが宿泊しながら、ママの心身の回復をサポートし、赤ちゃんのケアや育児指導をしてくれる施設のことです。
具体的には、病院や助産院、民間施設などがあり、中にはリゾートホテルのような施設もありますよ。
私は2児の母ですが、子供が生まれるまで、産後の生活を具体的にイメージできませんでした。
子育て、特に産後は、私の予想を超える大変さが待っていました。
母乳が出なくて、搾乳をしたり、赤ちゃんが上手に飲めなくて、必要な量が飲めているのか、体重が増えているのか不安に思ったり…。
もちろん、問題なく全てが、スムーズにいくママもいるでしょう。
しかし、どんな問題があるのかは産後にならないとわからないのです。
もしあなたが産後、様々な理由から家族からのサポートを十分に受けられない時には、産後ケアを利用することをおすすめしますよ。
私は里帰り出産をしたため、産後は実家で、実母から家事全般のサポートがあり、日中も育児をサポートしてもらえる環境でした。
サポートがある環境の中でも、私は目を離すと消えてしまいそうな新生児の存在が、嬉しいはずなのに、負担に変わっていきました。
産後ケアは、ママの不安を取り除き、育児を学びながら、不調の回復に専念できる場所ですよ!
一人で頑張らなくてもいいのね!
はじめに産後ケアの種類について、ご説明しますね。
産後ケアの種類は?
産後ケアには、大きく分けて3つの種類があります。
- 宿泊型産後ケア
- 日帰り型産後ケア
- 訪問型産後ケア
3つの産後ケアについて、一つずつ順番に見ていきましょう。
宿泊型産後ケアとは、数日から1週間程度の期間、病院や助産院、民間施設などの施設に宿泊して休養しながら、産後ケアサービスを受けられます。
施設ごとに異なりますが、産後ケア施設を利用できるのは、出産直後から4ヶ月ころまでが、一つの目安です。
産後ケア施設に出向き、数時間滞在する中で、一人で、またはみんなで日帰りの産後ケアサービスを受けられます。
専門のスタッフが自宅に訪問し、自宅にいながら、産後ケアサービスが受けられます。
3つの産後ケアについて紹介しました。どれもありがたい産後ケアサービスですね。
私も産後に、日帰りの乳房マッサージを受けに行ったことがありますが、育児の悩みも聞いてもらえて、心も身体も軽くなりましたよ!
次に、宿泊型の産後ケア施設では、どのようなことをするのか見ていきましょう!
宿泊型の産後ケアでしてもらえることは?
産後ケア、と言葉で聞くだけでは、どのようなことをしてくれる場所なのか、ピンときませんよね。
宿泊型の産後ケアでは、どのようなサービスが受けられるのか、ご紹介します!
- ママの身体的なケア
- ママの心理的なケア
- 授乳、育児のサポート
- 赤ちゃんの育児指導
産後ケアで受けられるサービスについて、一つずつ詳しく見ていきましょう。
施設によって受けられるサービスが異なるので、気になるサービスがあるかどうかを事前に確認しましょう!
子育てをしていると、どうしても自分のことを後回しにしがちです。
産後のママは、夜泣きや授乳でたくさん食べてほしい時期なのに、料理を作る時間すら、睡眠時間にしたい時期でもあります。
自分のトイレすら、行きたい時に行けないよ
自宅にいるとどうしても、パートナーの食事のことや、掃除や洗濯のことが気になりますよね。
宿泊型の産後ケア施設では、ママの身体的なケアとして家事の負担が無くなります。
- 栄養バランスの取れた食事の提供
- マッサージやリラクゼーション
- 睡眠時間の確保
栄養バランスの取れた食事は、本当にありがたいですよね!
施設によっては、夜間に赤ちゃんを預かってくれるので、ゆっくりと睡眠時間が取れますよ。
元気をつけるのには、きちんとした食事と睡眠が大事ですね!
アロママッサージや骨盤マッサージがある、という施設も聞きますよね♪
ママにとって、はじめての出産に続いて、その日からはじめての育児がはじまります。
初めての育児は不安だらけですよね。私もそうでした。
私は長男が新生児のころ、実を言うと「可愛い」と思う余裕がありませんでした。
この小さな命を守らなくては!と必死で毎日を過ごしていました。
なんでかわからないけど、涙が出てくる…なんてことも
産後ケア施設では、ママに寄り添って、カウンセリングを受ける事ができますよ。
余裕がないと思う時でも、赤ちゃんの写真や動画はたくさん撮っておくことがおすすめです。
3年後、5年後に見返した時、その可愛さから、もっと撮っておけばよかった!と必ず思いますよ。
私がはじめての育児で、驚いたのは母乳のことです。
「子供が生まれたら、自然に出てきて赤ちゃんも上手に飲めるもの」と思っていました。
実際は、胸が張って痛くて、熱も出て、しんどくて、自分ではどうしたらよいかわからず、乳房マッサージに救われました。
そして、赤ちゃんが上手に飲めないことにも驚きました。
私は二人とも帝王切開だったせいもあり、授乳にはとても手を焼きました。
入院中に息子がうまく母乳を飲むことができず、病院の授乳室で1時間以上過ごすことも。
何より不安だったのが、退院後「息子に飲ませられるのか」が心配でたまりませんでした。
産後ケア施設では、プロの助産師から、授乳のアドバイスをもらえるので安心です。
- 授乳や搾乳の指導
- 乳房マッサージ
無我夢中で授乳していると、私の息子たちは1ヶ月ほどで、上手に飲めるようになりましたよ。
授乳もそうですが、育児は他にも知らないことばかりです。
新生児の赤ちゃんは、首が座っていないので、首を支えるように抱っこしなくてはいけませんよね。
入院中にも、教えてもらえるのですが、産後ケアでも育児の不安やわからないことに、アドバイスがもらえますよ。
- 赤ちゃんのあやし方
- 寝かしつけ
- 抱っこ
- 沐浴
- 夜泣きなど
みんな、はじめはできなくて当たり前です!たくさん頼って、教えてもらいましょう!
みんなはじめは、育児の新入社員だね!
宿泊型の産後ケアを利用するのはどんな人?
宿泊型の産後ケアを利用できるのは、出産直後から4か月ほどのママと赤ちゃんです。
体調不良の方だけでなく、色々なニーズから利用されていますよ。
産後ケアで、しっかり休養しながら、赤ちゃんとの生活に慣れていけると不安な気持ちも小さくなりますね。
宿泊型の産後ケアは、内容がとっても充実していて、贅沢しすぎかな?
宿泊して休養するのは贅沢かも、と気にすることはありません!
産後に無理をすると、後に体に不調が出てくると言われています。
これから元気なママでいるために、産後1ヶ月ほどは休養が必要な時期ですよ!
産後には、「実家に頼る」「自力で頑張る」の他にも「宿泊型の産後ケアを利用する」という選択肢があることを忘れないで下さいね。
次に、宿泊型の産後ケア施設を利用する際の、申し込みについてご紹介します。
宿泊型の産後ケア施設を申し込む方法は?
宿泊型の産後ケア施設を利用するには、事前の申し込みが必要です。
- 希望の産後ケア施設に直接連絡して、産後ケアの申し込みをする
- 事前に自治体へ申請をしてから、産後ケア施設を申し込みをする
私は今回初めて知ったのですが、各自治体で産後ケアを利用するママへのサポートを実施しています。
気になる施設を見つけたら、自治体の補助対象施設かどうか確認してみましょう。
自治体の補助対象施設であれば、事前に自治体に申請することで、補助がもらえるかもしれません。
ママの産後の不調や、家族のサポートがない、育児不安がある、などの各自治体の要件を満たす場合には、自治体から施設利用料の補助が出ますよ。
それなりの費用が掛かる宿泊型の産後ケア、同じように利用するなら、自治体から補助を受けたいですよね。
あなたのお住いの自治体のホームページでも、確認してみて下さいね!
次章では、具体的に名古屋市で産後ケア施設を利用するケースをご紹介していきます。
産後ケアの宿泊型施設を名古屋市で申し込むと?
名古屋市でも、申請が通ると宿泊型の産後ケアを安い価格で利用できます!
名古屋市でも、各自治体と同様に所定の要件を満たし、対象施設であれば、補助を受けることが可能ですよ。
具体的に名古屋市で産後ケアを利用するなら、その対象者や申請の流れ、対象施設を見ていきましょう。
名古屋市で宿泊型の産後ケアを利用するなら
対象者は、名古屋市内に住所がある、主産後4か月未満のママと赤ちゃん。
そして、次の3つに当てはまるママが対象となります。
- 病院などへ入院するほどではない、心身の不調がある
- 育児に不安がある
- 家族等から十分なサポートを受けられない
4か月以降1歳未満も相談を受けてもらえたり、場合によっては家族が同居でも対象になったりすることがあるようですよ。
お困りの時は、あきらめずにまずは相談が大事ですね!
利用の条件に満たない場合でも、自費で産後ケアの利用は可能です。
産後ケア施設の申請方法は、少し面倒で、やり取りが2回以上必要となります。
- 事前に、相談および面談
- 出産後に申請書の提出、現状の面接
- 施設の利用が決定
産後は、少しの外出も大変なので、「2.現状の面接」は、オンライン面談や、自宅や病院に来てもらえるのか、は気になるところです。
名古屋市で申請した場合の、産後ケア利用料を見てみましょう。
なお、各自治体の産後ケア事業を利用をした場合の利用料は、非課税となります。(2023年4月現在)
1日当たりの利用料(宿泊型) | 1日当たりの利用料(日帰り型) | |
市民税非課税の方 | 0円 | 0円 |
母親及び配偶者の合算所得が730万円未満の方 | 3,520円 | 2,360円 |
母親及び配偶者の合算所得が730万円以上の方 | 11,020円 | 7,270円 |
次にご紹介する名古屋市の宿泊型の産後ケア施設では、1泊3万円する施設が多くありました。
申請に手間がかかっても、利用料が半額以上安くなるのは、大きいですよね。
気になる方は、早めに問い合わせをしておくと、必要書類などを準備しやすいですよ!
名古屋市で補助対象となる宿泊型産後ケア施設
名古屋市の補償対象となる宿泊型の産後ケア施設で、私が見つけたのは5つです。(2023年4月現在)
施設名 | 住所 | 宿泊 | 名古屋市の産後ケア事業対象施設 | 1泊当たりの費用 |
グレイスベルクリニック | 名古屋市中区大須3-16-25 | 〇 | 〇 | 10,000円(税込) 食事は別途 |
名古屋第一病院 | 名古屋市中村区道下町3-35 | 〇 | 〇 | 33,000円(税込) |
名古屋記念病院 | 名古屋市天白区平針4-305 | 〇 | 〇 | 30,000円(税込) |
平針北クリニック | 日進市赤池町屋下306-2 | 〇 | 〇 | 33,000円~ |
コープ助産所はあと | 名古屋市緑区南大高2-207 | 〇 | 〇 | 33,000円 |
一部税込価格かわからない施設もありましたので、利用を検討する際は料金の確認をおすすめします。
他にもあると思うのですが、名古屋市のホームページには、対象となる具体的な施設名はありませんでした。
詳しく知りたい方は、名古屋市のホームページまたは、子育て総合相談窓口(子育て世代包括支援センター)へのお問い合わせをおすすめしますよ。
産後ケアの宿泊型は上の子も泊まれる?
上の子と一緒に、宿泊型の産後ケアを受けられる施設は、残念ながら多くありません。
はじめての育児ではない経産婦だからこそ、出産後の大変さをわかっていますよね。
私も、上の子の出産時より年齢は上がり、元気いっぱいの上の子がいる中で、新生児の赤ちゃんをお世話できるのか、自信がありませんでした。
上の子の赤ちゃん返りも心配だし、赤ちゃんが寝ても、上の子が起きていたら、ママは休める時間がありません。
少しでも体力を回復して、上の子とも向き合いたいから、宿泊型の産後ケアを利用したい気持ち、よくわかります。
上の子がいる場合に、産後ケアを活用する手段は4つあります。
- 家族に上の子を預けて、ママと赤ちゃんだけが宿泊型の産後ケアを受ける
- 日帰り型の産後ケアを受ける
- 自宅にいながら訪問型の産後ケアを受ける
- 上の子と一緒に宿泊できる、宿泊型の産後ケアを探す
私が、下の子を出産して退院した時、上の子は2歳でした。
上の子が起きてしまうと思って、上の子は私の母の寝室で寝る選択をしたのですが、これが間違いでした。
不安定になっていた息子は、夜中に頻繁に目を覚まして、泣きながら「ママがいない」と探していました。
上の子も一緒の部屋で寝るようにしてから、少しずつ安心して寝るようになり、赤ちゃんの泣き声にも起こされることなく、寝られるようになりました。
上の子に辛い思いをさせてしまったと、今でも思い出すと胸がキュッとなります。本人はもう覚えていませんが(笑)
ママの体調にもよりますが、できるだけ一緒にいることが上の子の安心につながります。
宿泊だけなら上の子も泊まることができる、と言う施設も中にはありましたよ。
上の子も、生まれたばかりの赤ちゃんも、自分の体調も全部大事です。
私が二人いればいいのに、と何度も思った時期です。
上の子の年齢や、性格を考えてあなたに合った産後ケアを利用してくださいね!
まとめ
- 宿泊型の産後ケアとは、産後のママが心も身体も癒される場所
- 産後ケアには、宿泊してサービスを受ける宿泊型、日帰りでサービスを受ける日帰り型、専門スタッフが訪問して自宅でサービスを受ける訪問型の3つがある
- 宿泊型の産後ケアでは、ママの身体的ケアとして家事の心配をすることなく、栄養満点の食事や骨盤、乳房マッサージなどのサービスを受けることができる
- 宿泊型の産後ケアでは、ママの心理的ケアとしてカウンセリングや、育児の不安を取り除く育児や授乳指導を行っている
- 宿泊型の産後ケアは贅沢なことではなく、体調不良やリフレッシュ、育児不安などの様々なニーズで利用されている
- 宿泊型の産後ケア施設を利用するには、直接施設に連絡して申し込みする
- 産後ケアの利用料は、要件を満たす対象者が対象施設を利用する場合、事前に自治体へ申請すると補助が受けられる
- 名古屋市では、申請に少し手間がかかるが、宿泊型産後ケアの利用料について半額以上補助が出る可能性がある
- 上の子と一緒に宿泊型の産後ケアを利用できる施設は少ないが、日帰りや訪問型を利用したり、家族に上の子を預けて宿泊型を利用する
産後の女性の身体や心は、自分が思っている以上にボロボロです。
私には男の子しかいないので、もし孫が生まれたら、お嫁さんに宿泊型の産後ケアをプレゼントしたいと思いました。
産後の子育ての負担が軽減できるので、これから安心して利用できる施設として、もっと普及してほしいですね!
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