「泳ぐ宝石」と言われ人気のメダカ。私の息子もお祭りでメダカを6匹頂き、大切に飼い始めました。
しかしメダカには、蚊の幼虫ボウフラという天敵がいます。ボウフラが増え、蚊が大量に発生したら嫌ですよね。
では、ボウフラの予防と駆除方法はあるのでしょうか?
ネットで蚊の侵入を防ぎ卵を産ませないようしたり、メダカにボウフラを食べてもらったりする方法があります!
「ネットで大丈夫?本当にメダカがボウフラを食べるの?」と不安になりますよね。
ネットを使った対策方法や、メダカがボウフラを食べて駆除することが可能なのか詳しく解説します♪
また、100均でも道具が揃うか、ネット以外の対策方法、ビオトープ、稚魚の守り方なども合わせてご紹介していきますね。
メダカへのボウフラはネットで対策できる!?
メダカへのボウフラ対策にはネットを使用することができます。
屋外でメダカを飼うとどうしても蚊の幼虫である「ボウフラ」が発生してしまいます。
ボウフラが発生する理由は、蚊が流れのない水溜りや水際に卵を産む習性があるからです。
そこで、メダカの水槽の上に蚊が侵入して卵を産まないように、ネットをかぶせ対策します。
蚊が一度に産む卵の数はだいたい200個と言われていて、産み付けられてから2~5日でふ化しボウフラになります。
ボウフラの発生ピークは梅雨時期から9月ごろなので、ネットをかぶせて蚊の侵入を防ぎましょう。
蚊が卵を産みやすく、ボウフラの発生しやすい環境は以下の3つです。
- 流れのない水溜り
- 温度が25℃以上
- オスとメスの蚊が揃っている
メダカを鑑賞しているだけで蚊にたくさん刺されるのは嫌ですよね。
それでは、ネットを使った方法を含めて3選ご紹介します。
100均ネットを使った対策方法
まず1つ目はボウフラをネットで対策する方法を調べてみました。
100均やホームセンターにある防虫ネットを購入して、水槽に合わせて自作している方が多いようです。
しかし、ネットの目が大きかったり1枚だったりすると、蚊は簡単に侵入してきます。
目が細かいネットを使用したり、2枚3枚ネットを重ねたりするなどの工夫が必要ですね。
ネットを重ねるとき、洗濯バサミなどで水槽の縁を止め、隙間がない状態にすることも大切です。。
また、あなたが餌やりなどで開け閉めが面倒くさい場合には、さっと外せる蓋タイプにするのもおすすめです。
ちなみに私は、写真のような家にある油はね防止ネットを使ってみようかと考えています。
油はね防止ネットだと、100円ショップなどでも購入できるので、手軽に用意できますよ。
油はね防止ネットの目は細かいですが、念のため上から防虫ネットを巻く予定です。
ネットをすることで、鳥に狙われることも防止できるので一石二鳥です!
銅イオンが効果あり!?
ボウフラを発生させないための対策は、ネット以外の方法もあります。
2つ目は10円玉を使う方法です。10円玉の銅イオンでボウフラを退治することができるそうです。
ただし、1Lの水に20枚の10円玉を入れないとボウフラ駆除に効果がないようです。
ちなみにメダカには、銅イオンの影響はないようです。水の量にもよりますが、10円玉を大量に準備するのが大変な時は銅板がおすすめです。
メダカにボウフラを食べてもらおう
最後3つ目は、メダカにボウフラを食べてもらう方法です。
ボウフラはメダカの餌になるので、ボウフラが発生してもメダカが駆除してくれます。簡単で自然的な方法ですね。
蚊が卵を産みつけ、ボウフラにふ化した瞬間にメダカの餌になるので、ボウフラが蚊に羽化できる確率はほぼなくなります。
メダカに食べてもらう方法は準備するものもないので、おすすめですよ!
メダカに食べてもらう…うまくいくのかな?
メダカにボウフラを駆除してもらう注意点を次の章でご紹介します。
メダカがボウフラを駆除!!注意する点は?
メダカはボウフラを食べて駆除してくれます。しかし、メダカの大きさと生育環境には注意してください。
サイズが小さいメダカだと逆にボウフラの餌になってしまうことがあり、メダカが生活しにくい環境だと元気もなくなりあまり食べてくれないようです。
- ボウフラを捕食できる大きさのメダカがいること
- メダカに適した温度、生活しやすい環境を整える事
メダカにボウフラを捕食してもらうためには上記2点がとても大切です。
メダカが生活しやすい環境って…?
メダカが最も活動しやすい温度は25℃~28℃で、1匹に対して1Lの水が必要とされています。
容器は縦長の深い容器より、横長の平べったい容器が方が酸素が入りやすく泳ぐ範囲が広くなりますのでベストですね。
置く場所は、直射日光の当たらない所にしましょう。
また、ビオトープにするのもおすすめですよ。
ビオトープとは、動物や植物たちの生息空間を示す言葉です。
メダカビオトープはメダカの入った容器に水草や浮き草、木や石などで小さな自然を作ってあげます。
ビオトープならメダカの餌である微生物も増えるので毎日餌をあげなくてよくなります。
日光で生活リズムも整い、メダカが健康に過ごせますよ。
環境を整えて元気にボウフラを駆除してくれたら嬉しいですね。
メダカへのボウフラから稚魚を守る方法は?
メダカの稚魚は小さいのでボウフラを食べて駆除することができません。
反対に針子と言われる時期の稚魚は小さいため、ボウフラに食べられてしまいます。
また、メダカは産んだ卵も自分の餌のように食べてしまうことがあります。なので稚魚を育てるために隔離して飼育するのが一般的のようです。
そうなると、ボウフラが発生した時に食べてくれるメダカがいないので困りますよね。
メダカの稚魚をボウフラから守るためには、しっかり防虫ネットで蚊の侵入を防ぐことが重要です。
もし発生してしまったら、スポイトでボウフラを吸い取り親メダカに食べてもらうか、親メダカの水槽に育成ネットを設置し、その中に卵を入れておくのも良いかもしれません。
また、前章でご紹介したビオトープの中に隠れ家を作って、ボウフラから稚魚を守る方法もあります。
稚魚を隔離する方法
親メダカに食べられてしまわないように卵や稚魚を隔離する方法をご紹介しますね。
メダカの卵を見つけたら親メダカの容器から別の容器に丁寧にすくってに移します。
稚魚にとって移動は負担になるので卵を入れ、ふ化させた容器は、そのまま稚魚の飼育に使えるものにしましょう。
隔離した容器に入れる水は水道水を使用してください。
水道水には塩素が含まれているので卵にカビが生えるのを抑えてくれます。
隔離して飼育するのが難しい場合は、親メダカと同じ容器で育成ネットや繁殖ケースを浮かべ、隔離する方法もあります。
メダカの受精卵は、やや黄色みおびた透明色か無色透明です。白く濁った卵は、未受精卵なのでふ化せず腐ったり、カビが生えることがあるそうです。
白く濁った卵は除去して他の卵にカビがつくのを防ぎましょう。スポイトでの除去が簡単です。
メダカの卵は、水温25℃、約10日ほどでふ化します。ふ化して3日目から餌を与えてください。
メダカの赤ちゃん小さくて可愛いでしょうね。無事ふ化して成魚になってほしいです。
ビオトープで稚魚を守る方法
ビオトープではどのようにして稚魚を守るのでしょうか。
親メダカやボウフラに食べられないようにビオトープ内に沢山隠れ家を用意してあげましょう。
水生植物やゴロタ石がいい隠れ家になるのでビオトープに入れてください。
水槽よりビオトープは広く、プランクトンも大量に発生するのでメダカの餌が十分にある状況です。
餌が沢山あれば卵が食べられる危険も少なくなります。食べられなく大きさになるまで頑張ってほしいですね。
また、親メダカと隔離して飼育しなくてもいいので、卵、稚魚の移動に手間がかかりません。
ビオトープの作り方
私は、息子がメダカを持って帰ってきた時から、ビオトープに興味がありいろいろ調べていました。
ビオトープを作れば、おうちのお庭やベランダで、人工的に生態系を作り自然を楽しむことができますよ。
またメダカも元気に泳ぎ、稚魚も守ることができるなら素敵ですよね。
そこで、簡単にできるメダカビオトープの作り方をご紹介しますね。
- 容器(水が沢山入る、横長のものが良い。コンクリートを混ぜるトロ船もおすすめ)
- 水生植物(浮遊、浮葉)(メダカの産卵床になるので浮き草もおすすめ)
- 底土
- メダカ(1Lの水に対し1匹が目安)
- タニシ
- ゴロタ石
- カルキを抜くため塩素中和剤
塩素中和剤を使いたくない方は水道水をバケツに汲んで日光の当たる場所に半日~1日放置しカルキを抜く方法もあります。
日光が重要なので必ず日のあたる場所に置いてくださいね。
外に水を放置するので、ボウフラが気になる方は塩素中和剤をおすすめします。
- 容器に底土を敷き、底土の上に植物を置きます。
- ゴロタ石を置きます。ゴロタ石を置くとメダカの隠れ家になりますし、自然の雰囲気が増します。
- 水を入れ、浮き草を浮かべます。
- カルキ抜きをします。
- メダカとタニシを入れて完成!!タニシを入れるとコケを食べてお掃除してくれます。
- メダカは急に水温が変わるのを嫌うため、メダカの入ったビニール袋をビオトープに袋のまま30分漬け、水温差がなくなったら袋の水と一緒に入れます。
- ビオトープは初めはバクテリアがいない状態なので、フンが分解されず水がすぐ汚れます。初めのうちは、定期的に3分の1程度の水換えをしましょう。
- 出来上がったビオトープは日当たりの良いところに置きましょう。ただし気温の上がる真夏は、すだれをかけたり涼しい場所に移してください。
ベランダやお庭に自分だけの小さな自然。作ってみませんか?
まとめ
- メダカへのボウフラはネットで対策できる
- ネットは100均で購入もできる
- 目が細かいネットを2重3重にして蚊の侵入を防ぐ
- ボウフラの発生しやすい環境は流れのない25℃以上の水溜り、蚊のオスとメスが揃っている環境
- ネット以外のボウフラ対策は、10円玉を入れ銅イオンで寄せ付けない方法と、メダカにボウフラを食べてもらう方法がある
- メダカにボウフラを食べさせるときの注意は、メダカがボウフラより大きいことと整った生育環境
- メダカが最も活動しやすい環境は、25℃~28℃の水温と横長の平べったい容器、ビオトープもおすすめ
- メダカの稚魚はボウフラに食べられる危険があるためネットで予防し、ボウフラが発生したらスポイトで取り出す
- メダカの卵は親メダカに食べられる危険があるため隔離するか、ビオトープの場合は隠れ家を準備する
- メダカビオトープを作って自然を楽しむのもおすすめ
いかがでしたか?メダカへのボウフラ対策では、まずネットで蚊に卵を産ませない環境を作ることが大切ですね。
私もメダカビオトープに挑戦してみたいと考えているので、ボウフラ対策をしっかりして蚊のいない快適な空間を作りたいです。
あなただけの小さな自然で、可愛いメダカに癒されてみませんか?
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