小学生になると音楽の授業で鍵盤ハーモニカを使うようになります。
鍵盤ハーモニカは、ピアニカとメロディオンが有名ですが、ピアニカはYAMAHAが、メロディオンはSUZUKIが製造販売しています。
両者は唄口の形状やサイズ、重さなどが違い、音色にもそれぞれの特徴がありますよ。
ここでは、ピアニカとメロディオンの違い、それからピアニカやメロディオン以外の鍵盤ハーモニカについても紹介していきますよ。
スペックやサイズの比較、またホースについてなどの詳細もご紹介します。
趣味で演奏を楽しむ大人も多い、ピアニカとメロディオンをはじめとする鍵盤ハーモニカの魅力に迫りましょう!
ピアニカとメロディオンはどう違う?
ピアニカとメロディオンは、どちらも鍵盤ハーモニカです。メーカーごとに呼び名が違い、それぞれ唄口、サイズや重さ、そして音色に違いがあります。
この2つのブランドを使用している小学校が大半です。
YAMAHAのピアニカ
SUZUKIのメロディオン
小学校で使われる鍵盤数は32鍵盤が主流です。幼稚園や保育園で使う機会があれば25鍵盤のものが使われるかも知れません。
小学生は25鍵盤だと演奏できる楽曲が限られてしまうことと、それ以上の鍵盤数だと肺活量が必要になり難しいのでしょう。
そして音域はアルトが主流です。ソプラノ、アルト、バスとあるのですが、アルトを使っている学校がほとんどのようですよ。
さて、ピアニカとメロディオンを比較してみましょう。
ピアニカ
総合音楽メーカーYAMAHAのブランドです。明るく張りのある音が印象的。
ソロで演奏しても際立つ音の響きがあります。多くの人が使うブランドです。
| メーカー | YAMAHA |
| 型番 | P-32E(ブルー)、P-32EP(ピンク) |
| 価格 | 7,260円(税込) |
| 鍵盤数 | 32 |
| 重量 | 本体600グラム |
| 寸法本体 | 【425×96×49ミリ】 |
| 付属品 | 吹き口 演奏用パイプ 中空二重ブローケース |
メロディオン
鈴木楽器製作所は学校を対象にした教育楽器を主に制作している会社です。鍵盤ハーモニカを初めて世に出したブランドでもあります。
表現力豊かで深みのある音が印象的です。こちらも多くの人に愛されてきたブランドです。
| メーカー | SUZUKI |
| 型番 | MXA-32G(グリーン)、MXA-32P(ピンク) |
| 価格 | 6,930円(税込) |
| 鍵盤数 | 32 |
| 重量 | 本体565グラム |
| 寸法本体 | 【420x100x45ミリ】 |
| 付属品 | 立奏唄口(MP-121) 卓奏唄口(MP-113) 中空二重ブローケースグリーン(MP-2170G) |
改めて聴き比べてみると、音の違いは確かにありました。私が使っていたのはピアニカで、個人的に懐かしい気がしました。
メロディオンの音の深みも素敵です。耳の良い方や、音にこだわりのある方は、音色で選んでみても良いかもしれませんね♪
ピアニカとメロディオンしか鍵盤ハーモニカはないの?
ピアニカとメロディオン以外にも鍵盤ハーモニカはありますよ!
私の子どもが鍵盤ハーモニカを使うようになったとき、小学校で全体向けの注文を取ってはいましたが、既に持っている人に関してはメーカーの指定がありませんでした。
学校に置いてある子どもたちの鍵盤ハーモニカも、ピアニカやメロディオン、また他社ブランドもありました。
メーカーやケースの色は様々でした。32鍵盤のアルト音域でメーカー問わずということでしたら、選択肢はピアニカとメロディオンの他にもあります。見ていきましょう!
HOHNOR
ドイツのハーモニカメーカーの鍵盤ハーモニカです。色や形に特徴がクールな印象です。
| メーカー | HOHNOR |
| 型番 | メロディカスチューデント32 |
| カラー | 赤、青、黒 |
| 価格 | 13,200円(税込) |
| 鍵盤数 | 32 |
| 重量 | 本体580グラム |
| 全長 | 420ミリ |
| 付属品 | 吹き口チューブ ハードプラスチックケース入り マウスピース |
ピアニー
楽譜や教育用楽器のメーカーである全音楽譜出版社が出している、鍵盤ハーモニカブランドです。
| メーカー | ゼンオン |
| 型番 | 323AH-GREEN、323AH-BLUE |
| 価格 | 7,260円(税込) |
| 鍵盤数 | 32 |
| 重量 | 本体615グラム |
| 寸法本体 | 【400x105x45ミリ】 |
| 付属品 | 卓奏用唄口(パイプセット) 立奏用唄口 ハードケース |
メロディピアノ
プラスチック製で軽さが魅力です。豊富なカラー展開も目を引きますね。
| メーカー | キョーリツ |
| 型番 | P3001-32K/CANDY(キャンディ) P3001-32K/NEONLIME(ネオンライム) P3001-32K/NEONBLUE(ネオンブルー) P3001-32K/NEONPINK(ネオンピンク) P3001-32K/NEONCOSMOS(ネオンコスモス) P3001-32K/MINTPINK(ミントピンク) P3001-32K/MARINE(マリン) P3001-32K/VPK(ビビッドピンク) P3001-32K/MGR(モスグリーン) P3001-32K/LAV(ラベンダー) P3001-32K/NIJI(虹色) P3001-32K/BKBL(ブラックブルー) P3001-32K/NV(ネイビー) P3001-32K/UGR(ライトグリーン) P3001-32K/PP(パープル) P3001-32K/RD(レッド) P3001-32K/UBL(ライトブルー) P3001-32K/PK(ピンク) P3001-32K/YW(イエロー) P3001-32K/BL(ブルー) P3001-32K/BK(ブラック) |
| 価格 | オープンプライス |
| 鍵盤数 | 32 |
| 重量 | 約500グラム |
| 寸法本体 | 【420x105x35ミリ】 |
| 付属品 | 専用ABSケース 専用ホース 専用吹き口 お名前シール/ドレミシール お手入れクロス |
ピアニカとメロディオンが多い学校で、違うブランドの鍵盤ハーモニカを持っていたら自慢に思えそうですね。音楽への興味にもつながるかもしれません。
ピアニカとメロディオンのホースは同じ?
ピアニカのホースや唄口とメロディオンのホースや唄口には互換性がありません。直径が違うのでそれぞれ専用のホースや唄口を使う必要があります。
もし兄弟や親戚から譲り受ける場合、メーカーが違う場合はホースと唄口を買い換えると良いですよ。ピアニカとメロディオンのホースと唄口などの部品をご紹介します。
YAMAHAピアニカ演奏用パイプ(ホース)
YAMAHAのピアニカ全機種に対応した演奏用ホースです。
| 商品名 | YAMAHAピアニカ演奏用パイプ |
| 型番 | PTP-32E |
| 価格 | 330円(税込) |
YAMAHAピアニカマウスピース(唄口)
YAMAHAのピアニカ全機種に対応したマウスピースです。口に含む部分が柔らかく平たくわん曲しており唇にフィットします。持ち運び用のケースがついています。
| 商品名 | YAMAHAピアニカマウスピース |
| 型番 | PMP-32C |
| 価格 | 250円(税込) |
YAMAHAピアニカ演奏用パイプ(ホース)
P-32E、P-32EP専用の演奏用ホースです。立って演奏するときや座って演奏するときの待機中に唄口部分を止めておけるクリップがついています。
| 商品名 | YAMAHAピアニカ演奏用パイプ |
| 型番 | PTP-32E |
| 価格 | 380円(税込) |
SUZUKIメロディオン卓奏唄口(ホース)
卓奏用に必要なホース付きの唄口です。唄口をジョイント部分に差し込めるため、待っているときにも机に唄口がつかず清潔です。
| 商品名 | SUZUKIメロディオン卓奏唄口 |
| 型番 | MP-113 |
| 価格 | 495円(税込) |
SUZUKIメロディオン立奏唄口
口に入る部分は丸い形状をしています。口をすぼめてくわえると、ストレートに息が入ります。ストッパーつきで奥に入りすぎない設計。タンギングもしやすい形です。
| 商品名 | SUZUKIメロディオン立奏唄口 |
| 型番 | MP-121 |
| 価格 | 330円(税込) |
ピアニカとメロディオンの大きな違いとして立奏用の唄口の形状がありました。
ホースや立奏用唄口を買い換えることで兄弟や親戚で長く、そして清潔に使い続けることができそうですね。
学校で使ったあと、ケースに入れたまま保存している方も多いかもしれません…。適切なお手入れで清潔に保つことができますよ。
お手入れ方法
以下の物を用意し、次の手順でお手入れしていきましょう。
・台所用中性洗剤
・クロス
- 台所用中性洗剤で唄口、ホースの吹き口を洗う
- 吊り下げて自然乾燥する
- 鍵盤ハーモニカ本体についているボタンを押しながら、唄口から勢いよく息を吹き込み内部の水を抜く
- 楽器本体外側はクロスで優しく本体を拭く
楽器本体は水を入れて洗うことができません。内部に金属が入っていますので水でジャブジャブ洗うのはやめましょう。劣化の原因になってしまいます。
きちんとお手入れをすることで、長く愛用すると良いですね。
まとめ
- ピアニカとメロディオンは唄口、サイズや重さ、音色に違いがある
- ピアニカはYAMAHAのブランドで全国シェアナンバーワン
- メロディオンはSUZUKIのブランドで鍵盤ハーモニカとして初めて世に出たブランド
- ピアニカとメロディオンの他で鍵盤ハーモニカの有名ブランドには、ドイツのHOHNOR、ゼンオンのピアニー、キョーリツのメロディピアノがある
- ピアニカとメロディオンのホースや唄口はサイズが違うので互換性がない
- ピアニカとメロディオンのホースや唄口は単体で購入することができる
- 鍵盤ハーモニカの本体は水洗いしてはいけない
- 鍵盤ハーモニカは台所用中性洗剤とクロスを使って優しくお手入れする
先日子どもとショッピングセンターを歩いていたら、ストリートミュージシャンの演奏に遭遇しました。
首からさげた鍵盤ハーモニカと、背中にはドラムセットがあり、お一人で何役もされていました。とても楽しい楽曲で子どももノリノリで聞いていましたよ。
少し前まで鍵盤ハーモニカは小学校で使うイメージしかありませんでした。
しかしプロの方の演奏を聴いて、ノスタルジックな音色も賑やかなリズムも楽しめ、幅広い楽曲や年齢で楽しめる楽器だと再認識しました。
大人の方で鍵盤ハーモニカを楽しまれる方も多いそうですよ!子どもたちと一緒に、私もやってみようかなと気になり始めました。
兄弟や親戚から譲り受けることも多い鍵盤ハーモニカ、大切に使い続けたいですね。
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