お世話が始まってから5か月たった頃、いよいよ始まるのが離乳食ですよね。
離乳食が始まると、ただでさえやることが増えるのに…だしを作るのは大変そう。
安心してください。実は、離乳食のだしは作り置きすることができます!
赤ちゃんが産まれてから、昼夜問わず目まぐるしくお世話をしてきたママとパパ。
私も初めての育児で、離乳食用に「だしをとる」という丁寧な工程ができるのかと不安で、余裕もありませんでした。
冷凍・冷蔵保存できることを知らず、毎日・毎食ごとに、作る必要があると思っていたからです。
作り置きができると分かれば、思っているより大変ではないのかも⁉
この記事では、離乳食のだしを作り置きする方法から使い方まで、詳しくご紹介します!
また、外出時などにも便利な市販のだしもご紹介します♪
離乳食のだしを作り置きするとは?
目が離せない赤ちゃんを気にしながらの調理、ましてや、空腹の赤ちゃんを前に慌てて作らなくてはいけないことも。
作り置きした離乳食のだしを使うことができれば、手間をかけずにだしの味を加えた離乳食を作ることができます!
「美味しい離乳食を作って食べさせてあげたい!少しでも簡単に早く…」というのが親の本音ですよね。
あなたも、多め作ったおかずやスープを冷蔵・冷凍保存しておき、食事の前に温めて食べた経験が、一度はあるのではないでしょうか。
離乳食のだしも、多めに作って保存しておく作り置きができるのです。
まずは、離乳食のだしを作ってみましょう♪離乳食で使えるだしは、主に6種類です。
昆布だし、かつお昆布だし、野菜だし、干ししいたけだし、ささみだし、煮干しだしです。
その中でも、昆布にはアレルギーを引き起こす成分が含まれていないと言われています。
離乳食が始まる5か月頃から食べさせることができるため、はじめてのだしには昆布だしから使うと良いでしょう。
用意するもの
- 水…1リットル
- 昆布(だし用)…10g
昆布には、食用とだし用があるので、だし用を選びます。
だしの取り方には「煮出し」する方法と、「水出し」の方法があります。
煮出して取るだしの作り方
煮出して取るだしの作り方は以下の手順です。
- 昆布の表面を、乾いた布かキッチンペーパーで軽く拭き取ります
- 鍋に分量の水と昆布を入れ、約30分つけておきます
- 鍋を中火にかけて、ふつふつした状態(沸騰する前)になったら火を止めて、昆布を取り出します
- 再び中火にかけ、またひと煮立ちしたら完成です
水出しで取るだしの作り方
麦茶ポットなどの容器に同量の水と昆布を一晩(5時間以上が目安です)冷蔵庫の中へ。水に浸けておくだけでだしが完成です。
水出しでだしを作るときは、火を使わずに簡単に作ることができて便利なのですが、赤ちゃんが食べる前には必ず火を通さなくてはいけません!
まだ抵抗力の弱い赤ちゃんは、大人には何の問題もない雑菌でも下痢などの症状がでることがあります。
殺菌のために必ず火を通してから使いましょう。調理と一緒に火を通すことができる、だし汁からおかゆを作る場合や、だし汁で食材をやわらかく茹でる場合には使いやすいですね!
寝る前に水出しでだしを作り置きしておけば、朝起きてすぐに使うことができるので楽ちんね♪
それでは、たくさん作った「だしの保存方法」を確認しましょう。
離乳食のだしは冷凍保存ができる⁉
デリケートな赤ちゃんのために作った「だし」を、常温でそのまま放置しておくわけにはいきませんよね。
作り置きしただしの保存方法には、冷蔵保存と冷凍保存があります。
保存方法のざっくりとした使い分けとしては、作ったその日、もしくは翌日までに食べ切れそうであれば、冷蔵保存ができます。
翌日までに使い切る予定がなさそうのであれば、冷凍保存をすると良いでしょう。
冷蔵保存
保存期間は2、3日なので早めに使い切るようにします。
清潔な蓋つきの容器(麦茶ポットなど)で保存します。
離乳食で使いきれなかっただしは、大人の食事に使うこともできます。
毎日大人用にお味噌汁などを作るお宅であれば、そのまま料理に加えると無駄にならずに使えます。
冷凍保存
保存期間は1週間なので、小分けに保存して使います。
冷凍保存の方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 作っただしを冷まします
- 大さじ1杯分など必要な量を製氷皿などに分けて冷凍します
蓋つきの製氷皿または、製氷皿ごとジップロックなどに入れると冷凍庫内の雑菌がつくのを防ぐことができます - 冷凍保存してキューブ状になっただしを必要な分だけ取り出して使用できます
製氷皿は百円ショップなどで購入もできますし、探してみるとショッピングサイトなどでも離乳食用の便利なものも購入できますよ。
保存方法は、冷蔵・冷凍のどちらが使い勝手が良いのか、次章の「冷凍した離乳食だしの使い方は⁉」も参考に、自分に合っている方法を検討してくださいね♪
離乳食だしを冷凍後の使い方は⁉
基本的に、赤ちゃんの離乳食は「うす味」にしなくてはなりません。
離乳食初期の味付けは一切の調味料を使わずに、だしの素材が本来持っている「うま味」を味わうことで味覚を育てていきます。
うま味の詰まっただしの作り置きができたその後の、便利な使い方を具体的にご紹介します。
冷蔵保存しただしの使い方
おかゆや煮野菜などを作る要領で、水の代わりに昆布のだし汁を使うだけで簡単にだしがゆやだし野菜が完成します♪
今回は、冷凍保存しただしを使った「だしがゆ」の作り方を紹介します。
- ごはん(炊飯器で炊いたもの)…30g
- だし汁…200cc
- ご飯とだし汁お鍋に入れて、さっとほぐします
- 蓋をして中火にかけて、沸騰したら弱火にします
- 少しふたをずらしてのせ、ふきこぼれに注意しながら15分程煮こめば完成です
調理の際にしっかり加熱するので、水出しで取っただしを使うことができます。
作っただしがゆは、小分けパックなどで1食分ずつ冷凍保存しておくと、次回からはレンジやで加熱してすぐに食べさせることができます。
冷凍保存しただしの使い方
小分けに冷凍保存したおかゆに、同じく冷凍保存しただしを合わせて電子レンジで加熱するだけで、だし風味のおかゆが完成です♪
おかゆだけでなく、冷凍保存したほかの食材も合わせて電子レンジで加熱するだけで、1食分の離乳食に手軽にだしを加えることができます。
使える食材が増えるにつれて、味付けのレパートリーを増やすことができますね!
離乳食のだしは市販で買える⁉
手軽に離乳食のだしを使う方法として気になるのが、市販で買えるだしではないでしょうか。
実は、赤ちゃんにも使える市販のだしはあります!
私は、離乳食に使えるだしが市販で買えることを知りませんでした。
子供の離乳食が終わった頃、店頭で離乳食用のだしが並んでいるのを偶然見つけて、ショックを受けました。
もしそんな便利なものがあると知っていたら使ったのに!悔しい(笑)
一般的に、大人用に使われているだしを赤ちゃんに食べさせることはできません。
赤ちゃんにとっては、多すぎる塩分が含まれているからです。
どれでも使えるわけではないのに、どのように確認したらよいのでしょうか。
確認する方法は、市販だしのパッケージ裏の原材料名をよく見ることです。基本的な注意点は3つです。
市販のだしを買う時の注意点!
- 食塩、砂糖などの調味料が入っていないか
- 使われている原材料のアレルギーチェックができているか
- 過剰に食品添加物がはいっていないか
「細かくて見ていられない…。だけど、市販のだしを使いたい!」というママ•パパもいますよね。
簡単に、安心な市販だしを購入したいというあなたは、「離乳食用のだし」と謳って(うたって)いる2つの商品をおすすめします♪
いずれも塩分不使用で、お湯に溶かすだけで気軽に使える粉末タイプです。
赤ちゃんが食べたことがある食材かどうか、はママ•パパにしかわかりません。
原材料のアレルギーチェックができているか確認してから食べさせるようにしましょう!
和光堂のベビーフード和風だし
ベビーフードを多く扱っている和光堂の、かつおと昆布の和風だしです。
離乳食で不足しながちな鉄を補(おぎな)えます。少量が小分けになっているスティックタイプと、必要な量だけをさっと取り出せる大袋タイプがあります。
大容量50gで300円台と、比較的買いやすい価格なので、購入されているママ•パパは多いのではないでしょうか。
だし•スープだけでも、野菜スープ、コンソメ、ホワイトソースなどのたくさんの種類があります。
和光堂のだしを好んで食べる赤ちゃんであれば、その後、同シリーズのベビーフードも良く食べてくれるかもしれませんね♪
イブシギンのしぜんだしforMAMA
老舗鰹節工場の会社が扱っている、赤ちゃんから大人まで食べられるかつおと昆布の和風だしです。
原料は、鹿児島産の鰹節と、北海道産の真昆布のみで、化学調味料や添加物を一切使用していません。
粉末ボトルタイプ 100gで700円台と少しお値段はしますが、無添加にこだわりたいママ•パパにはありがたい商品です。
1つのだしで使い分ける必要がなく、大人のだしとしても使えるので使いやすいですよね♪
離乳食の初期は、第1章で記載した通り、昆布だしから始めるのが安心です。
どちらの市販だしもかつお節が含まれていますので、かつおのアレルギーがないか、アレルギーチェックをしてから使いましょう。
私は以前、購入したベビーフードを子供に食べさせている最中、まだ食べたことがない食材が入っていることに気づき、焦ったことがあります。
そのような時に限って、外出中で不慣れな場所だったので、何かあったらどうしようとハラハラしました。
幸いその時は何事もなく済みましたが、もしアレルギー反応が出ていたらと思うととても怖かったです。
また、原材料としては記載されていませんが、原材料に含まれるアレルギー物質として、小麦、乳成分などを明記している場合もあります。
気になる市販だしがありましたら、パッケージや原材料はしっかりと見て、安心して使えるものか確認してからご使用ください。
まとめ
- 離乳食のだしは作り置きができる
- 離乳食のだしの作り方は「煮出し」と「水出し」の2種類
- 水だしで取っただしは、必ず加熱してから与える
- 作り置きした離乳食のだしの保存方法は「冷蔵保存」と「冷凍保存」
- 冷蔵保存の保存期間は2~3日、冷凍保存は1週間程度
- 冷蔵保存しただしは、水の代わりに調理に使うと簡単にだしの効いた離乳食が作れる
- 冷凍保存しただしは、同じく冷凍保存した食材と合わせて、食事の前にレンジで加熱すると簡単にだしの風味の離乳食が作れる
- 市販でも離乳食用のだしが購入できる
- 市販だしのおすすめは「和光堂のベビーフード和風だし」と「イブシギンのしぜんだしforMAMA」
- 市販のだしを買う時の注意点は、塩や砂糖が含まれていないこと、アレルギーチェックができているか、添加物が入っていないかの3つ
離乳食期は長いようで、振り返るとあっという間でした。
可愛いわが子にはたくさん手をかけてあげたい気持ち、よくわかります。しかし、無理は禁物です!
負担になり過ぎないように、作り置きを上手に活用しながら、あなたに合うやり方を見つけてください。
ママとパパは、赤ちゃんのその時にしか出てこない「なにか口に入ってきたぞ」の顔、「すっぱいよぅ」の顔、「美味しい♪」の顔を思う存分味わってください。
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